日経サイエンス  2014年1月号

危うさはらむロシアの原発ビジネス

E. コナント(フリーランスライター)

 ロシアが原子力発電所の輸出国として台頭している。目を引くのは原発の豊富な「品ぞろえ」で,通常の加圧水型軽水炉のほかに,安価なミニ原子炉,プルトニウムを生み出す増殖炉,海上に浮かべられる原子炉などユニークなモデルを開発し,先進国や発展途上国向けに国を挙げてセールスしている。原子力開発の経験のない国に対しては,原発技術者の養成を引き受けたり,大型原発を導入しやすくするためにレンタル支払いを提案したりと,売り込み方もユニークだ。だが,ロシアの原発は本当に安全で,核兵器開発が懸念される国々への技術拡散の恐れはないのか? 西側諸国にはこうした懸念が急速に広がっている。

著者

Eve Conant

ワシントンを拠点に活動するフリーランスライター。Newsweek 誌の元スタッフ・ライターでモスクワ特派員。危機報道ピュリツァーセンターの助成金でロシアに取材旅行をした。

原題名

Russia’s New Empire: Nuclear Power(SCIENTIFIC AMERICAN October 2013)

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