
ミツバチが消える「蜂群崩壊症候群」という謎の病気が問題になっている。米国では多くの作物の受粉を,養蜂家が育てているセイヨウミツバチに頼っているためだ。そこで,様々な野生のハチを農地に呼び戻す試みが始まった。作物の収穫量が増えるだけでなく,ミツバチの花粉媒介効率も高まる。単一の作物を大規模栽培するモノカルチャーでは自然から豊かな恵みを得るのが難しいことを,ミツバチは教えている。
著者
Hillary Rosner
コロラド州を拠点に活動するフリーランスライター。New York Times紙,Wired誌,Popular Science誌,Mother Jones誌などに執筆している。
原題名
Return of the Natives(SCIENTIFIC AMERICAN September 2013)