日経サイエンス  2013年12月号

特集:食欲

蜂群崩壊から農業を救え

【第3部 農業】生物保護

H. ロズナー(フリーランスライター)

 ミツバチが消える「蜂群崩壊症候群」という謎の病気が問題になっている。米国では多くの作物の受粉を,養蜂家が育てているセイヨウミツバチに頼っているためだ。そこで,様々な野生のハチを農地に呼び戻す試みが始まった。作物の収穫量が増えるだけでなく,ミツバチの花粉媒介効率も高まる。単一の作物を大規模栽培するモノカルチャーでは自然から豊かな恵みを得るのが難しいことを,ミツバチは教えている。

 

 

再録:別冊日経サイエンス205「食の探究」

著者

Hillary Rosner

コロラド州を拠点に活動するフリーランスライター。New York Times紙,Wired誌,Popular Science誌,Mother Jones誌などに執筆している。

原題名

Return of the Natives(SCIENTIFIC AMERICAN September 2013)

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