日経サイエンス  2013年10月号

特集:再生医療の現在

SCIENTIFIC AMERICAN編集部

 サンショウウオは尾を再生できるが,ヒトは切断された脚を取り戻すことも,アルツハイマー病で失われた脳領域を新しくすることもできない。このような離れ業を行うには助けが必要だ。「再生医療」は,まさにそれをしようとしている。損傷を受けた心臓組織を置き換えたり,筋肉組織を再生する研究は大きく進展している。新しいニューロンを成長させる研究も始まった。数年後にはそうした先端研究のいくつかは実験室から出て,臨床に使われているかもしれない。一方,実用化までに数十年かかるものもあるだろうし,結局失敗に終わるものもあるだろう。本特集では,現在最も有望と思われる研究をいくつか紹介する。

 

心臓をリニューアル  F. ジャブル

細胞の接着剤を利用する  C. ゴーマン

臓器を3D印刷  K. ハーモン

脳の森を植え直す  F. ジャブル

 

 

再録:別冊日経サイエンス204「先端医療の挑戦 再生医療,感染症,がん,創薬研究」

原題名

The Future of Medicine: Boosting the Body’s Healing Powers(SCIENTIFIC AMERICAN April 2013)

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