日経サイエンス  2013年10月号

特集:大絶滅と復活

 恐竜が死に絶えた6500万年前の中生代末の大絶滅はよく知られているが,約2億5000万年前の古生代末には,それよりはるかに大規模な絶滅事件が起きた。海の動物は三葉虫など約9割が消滅,爬虫類と両生類は種より上位の科のレベルで2/3以上が失われた。その原因は謎に包まれているが,近年注目されているのが東京大学の磯﨑行雄教授が提唱する仮説,統合版「プルームの冬」だ。どんな天変地異が起きたと考えられるのか,そのシナリオを紹介する。また中生代末の大絶滅の後,海洋生物の多様化が驚異的な勢いで始まった。原因は海面の変化など物理的要因によるものだと考えられてきたが,最近,まったく別の主役がこの生命爆発をもたらしたらしいことがわかった。植物プランクトンだ。

 

 

古生代末に何が起きたか  中島林彦/協力:磯﨑行雄

明らかになった生命爆発の主役  R. マーティン/A. クイッグ

 

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