
米ユタ州の塩湖の跡にできた塩の平原を,時速400マイル(644km)で疾走する。そんな究極の電気自動車の開発に,オハイオ州立大学の学生チームが挑んでいる。前回モデルでは2010年に時速307マイル(494km)を達成した。だが「時速300マイルから400マイルへは大きな飛躍が必要」(同チーム)。今回はモナコの電気自動車メーカー,ベンチュリ・オートモービルズの資金援助を取り付け,そこの技術者とともに独自のモーターを開発。空力設計を改良し,小型で高性能の電池を搭載して記録を狙う。9月のトライアルに向けてメンバーは昼も夜も工作室に詰め,寝る間を惜しんで開発に追い込みをかけている。
走行する動画はこちら。
著者
Gregory Mone
科学と技術に関する記事をAtlantic誌やDiscover 誌,Popular Science誌などに執筆している。著書も4冊ある。
原題名
The Battery-Powered Bullet(SCIENTIFIC AMERICAN February 2013)
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