日経サイエンス  2013年4月号

特集:首都直下地震

写真で見る関東大震災

編集部

  関東大震災をもたらした巨大地震(大正関東地震)は1923年(大正12年)9月1日に発生した。南関東は激しい揺れに襲われ,各地で火の手が上がった。死者行方不明者は約10万5000人,住家の全半壊約21万棟,焼失もほぼ同数に上った(全半壊後の焼失も含む)。都心では東京駅は無事だったが,周辺ではかなり被害があり,皇居前広場では多くの被災者が避難生活を送った。皇居の内堀沿いには気象庁の前身の中央気象台があったが,地震直後,周辺火災で煙が立ちこめ,堀の護岸は崩れ,大時計は地震が起きた時刻(午前11時58分)で止まった。有楽町駅あたりも被害が大きかった。掲載写真のうち空撮写真は国立科学博物館の提供で,他は国立公文書館所蔵の『東京府大正震災誌』による。

 

 

再録:別冊日経サイエンス217 「大地震と大噴火 日本列島の地下を探る」

 

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