日経サイエンス  2013年3月号

サイエンス・イン・ピクチャー 

風をとらえる凧型風車

D. ビエッロ(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

 海辺でウインドサーフィンすると,スピードが時速90kmに達することもある。この海風の力を発電に使う試みが進んでいる。ここに示した滞空型風車「ウイング7」が代表格だ。軽量の自律型装置で,地上または海に浮かべたプラットホームにつないでおく。風が強まると4つの回転翼がそれをとらえ,装置が凧(たこ)のように上空250mに揚がって,風に垂直な面内で円を描いて飛ぶ。炭素繊維複合材の翼で風をとらえ,回転翼が永久磁石を回して発電する。

 

飛行の様子を撮影した動画はこちら。

原題名

Kinetic Kite(Scientific American October 2012)

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ウイング7.マカニパワー