
海辺でウインドサーフィンすると,スピードが時速90kmに達することもある。この海風の力を発電に使う試みが進んでいる。ここに示した滞空型風車「ウイング7」が代表格だ。軽量の自律型装置で,地上または海に浮かべたプラットホームにつないでおく。風が強まると4つの回転翼がそれをとらえ,装置が凧(たこ)のように上空250mに揚がって,風に垂直な面内で円を描いて飛ぶ。炭素繊維複合材の翼で風をとらえ,回転翼が永久磁石を回して発電する。
飛行の様子を撮影した動画はこちら。
原題名
Kinetic Kite(Scientific American October 2012)