日経サイエンス  2013年2月号

もうジャンクとは呼ばせない

語り:E. バーニー(欧州バイオインフォマティクス研究所) 聞き手:S. S. ホール(サイエンスライター)

 ヒトゲノムは人間の設計図とも呼ばれるが,その中身はというと,タンパク質をコードしている遺伝子部分はほんの一部。残りは意味のないジャンク(ごみ)同然のものと思われていた。だが本当にジャンクなのか,世界の遺伝学者約400人が「ENCODE計画」と名付けたプロジェクトを立ち上げ詳しく解析した結果,そうした見方はまったくの誤りだとわかった。同計画のリーダーが驚くべきその成果を語った。

著者

Ewan Birney / Stephen S. Hall

バーニーは英ケンブリッジにある欧州バイオインフォマティクス研究所に所属。ENCODEコンソーシアムで解析のとりまとめ責任者を務めている。

ホールはAtlantic誌やNew York Times Magazine誌,New Yorker誌など多くに執筆しているサイエンスライター。

原題名

Journey to the Genetic Interior(SCIENTIFIC AMERICAN October 2012)

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ENCODE計画ゲノムワイド関連解析