日経サイエンス  2012年6月号

ブラックバーンが語るテロメアと健康状態

T. シンガー(サイエンスライター)

 人間を含め多くの生物の染色体には,その末端部に「テロメア」と呼ばれる特徴的な構造が見られる。テロメアは個々の細胞が持っている“時計”で,細胞が年を取るにつれてテロメアが短縮する。このテロメア研究のパイオニア的業績で2009年のノーベル生理学・医学賞を受賞したエリザベス・ブラックバーン博士は心臓病やがんなど加齢に伴う健康リスクの評価にテロメアを役立てようとしている

 

 

再録:別冊日経サイエンス225「人体の不思議」

著者

Thea Singer

ボストンを拠点に活動するサイエンスライター。

原題名

Actuary of the Cell(SCIENTIFIC AMERICAN October 2011)

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テロメア