
激しく頭を打つと一時的に意識を失ったり,記憶が一部喪失することがある。それが脳震盪(のうしんとう)で脳細胞の損傷が原因だ。重量級の選手どうしが激しくぶつかり合うアメリカンフットボールでは脳震盪を起こすことも多い。元選手の中には難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかる人がいるが,実は,それは度重なる脳震盪による,ALSとは似て非なる神経変性疾患である可能性が指摘されている。
再録:別冊日経サイエンス218 「脳科学のダイナミズム 睡眠 学習 空間認識 医学」
著者
Jeffrey Bartholet
ベテランの海外特派員で,Newsweek誌の前ワシントン支局長。
原題名
The Collision Syndrome(SCIENTIFIC AMERICAN February 2012)
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脳震盪/筋萎縮性側索硬化症/慢性外傷性脳損傷/パンチドランカー/慢性外傷性脳脊髄損傷/タウタンパク質/TDP-43タンパク質