日経サイエンス  2012年5月号

ホログラフィック宇宙を検証する

M. モイヤー(SCIENTIFIC AMERICAN 編集部)

 物質を細かく刻んでいくと分子,原子,素粒子と次第に小さくなって,今のところ基本粒子(電子やクォークなど)はそれ以上分割できないと考えられている。もしかしたら時空そのものも,細かく刻んでいくと,それ以上は分割不可能な単位が存在するのではないか? 私たちが滑らかなものだと考えている時空は,そうした超微小な粒々が集まってできたものなのではないか? 理論物理学者は現在,そんな仮説を真剣に研究している。では実際に調べてみようという研究者が現れ,米国立フェルミ加速器研究所で非常にユニークな実験の準備が進んでいる。

 

 

ホログラフィック原理をさらに知る為に 

再録:別冊日経サイエンス186 「実在とは何か?」

原題名

Is Space Digital?(SCIENTIFIC AMERICAN February 2012)

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