日経サイエンス  2012年4月号

省エネしながら食糧増産

M.E.ウェバー(テキサス大学オースティン校)

工場の高効率化,職場でのクールビズ導入,家庭での省エネ家電製品の普及など省エネに様々な知恵が絞られているが,米国で新たなターゲットになりそうなのが食糧生産だ。米国では植物性・動物性食品の生産と加工,流通,保存などが全エネルギー消費の約10%を占める。そこで,全食糧生産の約3割を占める期限切れ・廃棄食品の削減や家畜排泄物を利用した発電,不耕起農法などの方策を著者は提案している。

 

 

再録:別冊日経サイエンス222「食の未来 地中海食からゲノム編集まで」

 

著者

Michael E. Webber

テキサス大学オースティン校国際エネルギー・環境政策センター副所長、同校機械工学科助教。

原題名

More Food, Less Energy(SCIENTIFIC AMERICAN January 2012)

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