日経サイエンス  2012年3月号

アジアから新大陸に渡った最初の人々

H. プリングル(サイエンスライター)

 新大陸に人類が姿を現したのは約1万3000年前であり,アジアの狩猟民がマンモスなど大型の獲物を追って東に向かい,ベーリング陸橋(氷河期に北アジアとアラスカをつないでいた陸地)を渡ったのが最初だと長い間,考えられていた。ところが最近になって,それより数千年前に人類がアメリカ大陸に到達していたことを示す遺物が相次ぎ発見された。アラスカからの南下ルートは1つではなく2つあったようだ。

 

 

再録:別冊日経サイエンス194「化石とゲノムで探る 人類の起源と拡散」

著者

Heather Pringle

カナダ人のサイエンスライター。Archaeology 誌の寄稿編集者でもある。

原題名

The First Americans(SCIENTIFIC AMERICAN November 2011)

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