
最新の火星探査車「キュリオシティー」が先ごろ打ち上げられた。2012年8月に火星に着陸し,生命存在の可能性を詳しく調べる予定だ(イラストは想像図)。近年の無人探査車の活躍で進展してきた火星の科学は新段階を迎えようとしている。その先に見えてくるのは,人類が火星に旅するという夢への挑戦だろう。
この特集では,火星探査を主導してきた米航空宇宙局(NASA)の取り組みに焦点を当てた。「進む生命探査 フェニックスからキュリオシティーへ」(60ページ)は2008年に火星で水の存在をつかんだ探査機「フェニックス」の物語。その成果が現在の挑戦に結びついたことがよくわかる。「生命は火星からやって来た?」(70ページ)は地球生命が地球外から飛来した可能性を追求するプロジェクトだ。「有人飛行は“飛び石作戦”で」(72ページ)は有人探査を実現するための現実的かつユニークな道筋を提案している。
進む生命探査 フェニックスからキュリオシティーへ P. H. スミス
生命は火星からやって来た? D. ウォームフラッシュ
有人飛行は“飛び石作戦”で D. ランダウ/N. J. ストレインジ
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