日経サイエンス  2011年12月号

スペシャルリポート 都市の力

スラムの活力

R.ニューワース(ジャーナリスト)

 世界を見回せば労働者の半数以上は収入に課税されることなく生計を立てている。そうした人々のかなりの割合は途上国の大都市の不法占拠地やスラム街で暮らしている。都市の辺縁のような地域だが,実は経済活動の一大拠点で,国発展の一翼を担っている。政府はそうした地域を無視したり抑圧するのではなく,地域の人々に協力して,都市機能の向上などを実現する努力が求められると著者は説いている。 

 

 

再録:別冊日経サイエンス189 「都市の力 古代から未来へ」

著者

Robert Neuwirth

ジャーナリスト,作家。最新刊「Stealth of Nations: The Global Rise of the Informal Economy」がパンテオン社から年内に出版予定。他の著書には「Shadow Cities: A Billion Squatters, a New Urban World」(ラトレッジ社,2006年)がある。

原題名

Global Bazaar(SCIENTIFIC AMERICAN September 2011)

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