日経サイエンス  2011年12月号

スペシャルリポート 都市の力

革新のエンジン

E. グレーザー(ハーバード大学)

 ネット社会が到来,世界のほぼどことでも瞬時に,非常に安く連絡がとれるようになった。ならば犯罪や大気汚染,騒音,過密化に悩まされる都市に住む必要はなくなるのではないか? そう考えてもよさそうだが,都市の繁栄は続いている。ネットが普及した時代であっても,リアルに接触できる機会が多い都市のメリットは失われないと著者は言う。都市は社会・経済活動を加速,多様化させる場となっている。

 

 

再録:別冊日経サイエンス189 「都市の力 古代から未来へ」

著者

Edward Glaeser

ハーバード大学の経済学教授であり,トーブマン州・地域政府センターの所長。

原題名

Engines of Innovation(SCIENTIFIC AMERICAN September 2011)

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

産業革命 フラット化する世界 共和制国家フェイスブック革命