
探査機「はやぶさ」は太陽系を約60億キロ,苦難の旅の末,1500個以上に及ぶ小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰った。最初の分析対象となった約40個が様々な手法で詳しく調べられ,イトカワ誕生のシナリオが明らかになった。約46億年前,原始太陽系で直径20kmほどの岩石天体が誕生した。その後,かなり大きな天体と衝突して破砕され,破片の一部が集まって小天体が生まれた。それがイトカワだ。
著者
中島林彦
日経サイエンス編集部
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