日経サイエンス  2011年10月号

星の周期表

K. クロズウェル(天文学者・作家)

 夜空に輝く星々は決まった色と明るさを持っている。星の色は表面温度の反映だ。そこで横軸を色(温度),縦軸を明るさにとり,それぞれの星を配置すると1つのグラフができる。これを「ヘルツシュプルング・ラッセル図」(HR図)といい,ちょうど100年前に考案された。HR図からは星の様々な特性のほか,星の進化のプロセスなども読み取れる。今なお天文学の重要な研究ツールとして使われている。

 

 

再録:別冊日経サイエンス200「系外惑星と銀河」

著者

Ken Croswell

天文学者,作家。天の川銀河ハローにある星の研究でハーバード大学で天文学のPh. D. を取得した。著書「The Alchemy of the Heavens」(Anchor, 1996年)はロサンゼルス・タイムズ紙の優秀書籍賞の最終選考に残った。天文学に興味を持ったのは,小学校1年生のときに先生が授業で太陽系の図を描くようクラスに命じ,惑星について教えてくれたおかげだという。

原題名

The Periodic Table of the Cosmos(SCIENTIFIC AMERICAN July 2011)

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