ビジュアル・サイエンス・フェスタ
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日経サイエンス
CVC
 
高山 穣 たかやま・じょう
九州芸術工科大学大学院
源田悦夫 げんだ・えつお
九州芸術工科大学
 
 
 本作品は、ミクロの世界に見られるようなプリミティブな造形美を、手続き記述的な手法によってコンピュータ上に再現することを試みたものである。単純な規則をプログラム上に定義し、そこに乱雑さやゆらぎの要素を加えることで、驚くほど多様な造形が得られる。そういった規則性と乱調のコンビネーションによって生み出される造形は、コンピュータだけの世界にとどまらず、植物プランクトンや結晶など顕微鏡を覗いて見たミクロの世界でも見ることが出来る。本作品は、そういった微小な自然界の小宇宙を、数理造形の手法でアート作品として表現することを目的とした。オブジェクトの具体的な表現技法として、濃度球(メタボール)という手法を独自に改良し、矩形状に濃度分布を行う描画アルゴリズムの開発を行った。今後このアルゴリズムはさらに改良を加え、フラクタル理論など他のアルゴリズムとも連動させることで、さまざま造形表現に活用できると考えられる。