デジタルハリウッドでは、マルチメディア、インターネット、エンジニアリング、アートという4つのカテゴリーで、デジタルの表現のトータルな教育を行っています。時代に合わせてカリキュラムを迅速かつ柔軟に変更し、企業のニーズに沿った人材の開発を目指しています。そこで、来るべき時代に向けての人材開発を考える場合、インターネットとコンピューターの持つ新しい表現を持ったシステムやプラットフォームの研究とカリキュラムの開発を続けております。 ブロードバンドをテレビ・ビデオの代わりに利用するのではなく、大量のデータ送信が可能になることによって、全く違った新しいニーズのコンテンツの方向を考えるべきです。Webデザインの初期には、2DアニメーションにおけるJavaアプレットとマクロメディアFlashの覇権争いがありましたが、スタンダードになったのはFlashでした。それは、数式や公式を使わなくても、頭に浮かんだイメージをそのまま描けるようなインターフェースがクリエーターに支持されたからだと思います。多くのクリエーターが実験的に色々なコンテンツを作って面白いものができると、そこに人が集まって、そのコンテンツのプラグインやプラットフォームを使う人が増える。人が集まってくると、企業も集まってお金の流れができてくる。そういう流れを作る必要があります。
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 |  | | 図1 サッカーのゴールシーンを3Dキャラクターで再現するORAD社の技術。各プレイヤーの視点で見ることができる。 |  | |
そこで、ブロードバンド時代に向けて最近言われているのが、Webリッチメディアです。高品質のVRMLではないWeb3D、動画、パノラマ、ズーム、Flashの5つをトータルに組み合わせてデザインすることによって、インターネットならではの、高度な表現ができるようになるのです。すでに多くの企業が、Webリッチメディアに対して色々なシステムやプラグインを開発してきています。そこでリードしているメーカーがViewpoint社です(http://www. viewpoint.com)。国内でそれを広めようとしている団体が「Webリッチメディアフォーラム」です(http://www.w3d-j.com)。アメリカではこのWebリッチメディアを主軸としたコンテンツのイベント、Web3Dラウンドアップが開催されています(http:// www.web3droundup. org)。これは、テクノロジー云々というよりも、コンテンツ自体の面白さ、プレゼンテーションのうまさを評価するもので、まずは楽しんでものを作ろう、という発想が根本にあります。今年の目玉は、ディズニーがToonTownという、ネット上にバーチャルなディスニーランドを構築しようという企画が大きく話題となりました。どんな技術かは一切発表の無い状態でです(http://www.toontown.com)。
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 |  | | 図2 スバルのRVの色やオプションを自由に選び装着し、見積もりを自動計算する。 |  | |
実際に3Dのコンテンツを作る作業も非常に簡単になってきています。プログラミングの知識がなくても、3Dの画像にパズルを組み合わせるように様々なアクションをつなげられるので、大量のコンテンツを素早く作れるようになりました。代表的なメーカーがCycore社です(http://www.cycore.com)。こうした、クリエーターの思考が停止しないユーザーインターフェースを持つOS・アプリケーションを主流にしていくことが重要です。 また、どのクリエーターがどのプラットフォームのコンテンツを作ればよいのか混乱しないよう、規格統一を進める方向でのシステム開発をしなければいけません。多くの人が求める新しい表現の創造が、豊かな未来を構築するカギとなるのです。 |