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光学
液体ズームレンズ
レンズを動かさない超小型ズームのアイデアが登場
カメラマニアの間で人気のズームレンズも,携帯電話や小型デジタルカメラには大きすぎる。そこで,セントラルフロリダ大学の光学教授であるウー(Shin-Tson Wu)とレン(Hongwen Ren)が率いるチームは従来よりも劇的に小型化できるズームレンズを開発した。在来のズームレンズが一連の構成レンズを機械的に動かして焦点距離(つまりは倍率)を調整するのに対して,新開発の適応レンズはレンズの位置を動かさずに,ほぼ瞬時に焦点距離を変える。
開発した適応レンズには2種類ある。1つは液晶を使うもので,液晶の層に電場を加えて光を屈折する度合いを変える。ある試作品では,電場の強度を同心円状に段階的に変えることによって,液晶層の屈折率を調整した。透明電極に小さな電圧をかけると,レンズの焦点距離が変わる。携帯電話に搭載するズームレンズとしては,倍率が3倍以上で,低電圧動作でバッテリーの持ちのよいものが求められているとウーはいう。
2番目の方法は「ヒトの目の働きを真似たもの」だ。光を通す柔軟な膜と平らなガラス基板の間に,透明な液体(水または油)を封入した構成。周りを囲んでいる封止シールが虹彩に相当する。これを小型サーボモーターによって縮めると,膜の形が凸状になり,液体レンズの焦点距離が変わる。
研究チームはアルバカーキとサンフランシスコを拠点とするベンチャー企業であるホロチップ社に関連技術のうち5件の特許をライセンスした。この適応ズームレンズは口径を1mm程度にでき,同社は数年内に商品化したいと考えている。
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データポインツ
命を燃やすと若死にするぜ!
「命を燃やそうぜ(live fast)」というのがロックンローラーの決まり文句。その生き急ぎの“スピード”がどのくらいか,科学調査が定量化を試みた。
歴代人気アルバム・トップ1000を選んだ2000年のファン投票に基づき,1956年から1999年までの間に名声を得た欧州と北米のミュージシャンを抽出して,その死を調べた。音楽ジャンルはロック,パンク,ラップ,リズム・アンド・ブルース,エレクトロニカ,ニューエイジまで。
調査対象の有名アーティストたちが国民全体の死亡率統計を左右することはないものの,彼らの向こう見ずで放埓な行動が多くのファンに悪影響を与える可能性は捨てきれないと科学者たちは心配している。
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・調査した有名ミュージシャンの数 1064人
・うち2005年までの死者 100人
・死亡年齢の中央値
北米のミュージシャンは 41.78歳
欧州のミュージシャンは 35.18歳
・麻薬と酒にからむ死が 31%
・早死(名声を得てから25年以内の死)のリスク 一般人の1.7倍
出典:Journal of Epidemiology and Community Health誌2007年10月号
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宇宙生物学
エイリアン的生物を探せ
地球外生命の探索では,私たちの常識を超えた生物も視野に入れるべきだ──米航空宇宙局(NASA)に対して,科学者たちがそんな提言を行った。
米国学術研究会議(NRC)の委員会によると,NASAが探索しようとしている地球外生命は水と炭素,DNAを基本とする生命体で,地球上の生物と変わらない。これに対し,遺伝学,化学,生物学,その他分野の専門家からなる同委員会は,むしろ“奇妙な生命”を考慮に入れるよう推奨する。
例えば合成生物学の実験では,DNAやRNAと同様に遺伝情報をコードする分子だが,塩基の種類が4種類よりも多いものができている。また,エイリアンの生化学反応は水ではなくアンモニアや硫酸に基づくものかもしれない。さらには,酵素ではなく鉱物を触媒として使う新奇な生物がいる可能性もあるだろう。
米国学術研究会議が7月6日に公表した報告書は,土星の衛星タイタンに関して生命存在の可能性を引き続き調査する価値が高いと述べた。タイタンの内部には液体アンモニアと水の混合物が存在している。
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