別冊187

宇宙をひらく望遠鏡

渡部潤一 編

2012年10月22日 A4変型判 27.6cm×20.6cm 142ページ ISBN978-4-532-51187-6

2,000円+税

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ガリレオ・ガリレイの手作りの望遠鏡から400年。宇宙に向けられたさまざまな“眼”が,次々と天文現象を解き明かし,宇宙像を書き換えてきました。いま最も注目されるのは,ハワイ・マウナケア山に建設中の30メートル望遠鏡TMT。すばる望遠鏡で培われた日本の技術を中心に,2021年の稼働開始を目標に国際プロジェクトが進行中です。一方,南米チリ・アタカマ砂漠ではアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計ALMA(アルマ)が2012年度の本格観測に向けて始動。ALMAはパラボラアンテナ66台を組み合わせて干渉計方式の巨大電波望遠鏡で,「いざよい」と名付けられた高精度の干渉計システムをはじめ,ここでも技術的に難易度の高い部分を日本が担っています。そのほか,多彩な望遠鏡の仕組みと観測成果を美しい天体写真を交えて紹介します。

渡部潤一 編

まえがき

より広く,より深く 新たな知のフロンティアへ  渡部潤一

 

第1部 望遠鏡新時代

「すばる」を超える 史上最大の望遠鏡TMT  中島林彦/国立天文台TMT推進室

本格始動するTMT建設  山下卓也

世界最大の電波望遠鏡「アルマ」  中島林彦/国立天文台/三菱電機

ファーストライトから10年 「すばる」が明らかにした宇宙  林 正彦/国立天文台

ハッブルを超えて ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡  R. イリアン

X線望遠鏡NuSTAR  F. ハリソン/C. J. ハイリー

動き出すニュートリノ望遠鏡  G. B. ジェルミニ/A. クセンコ/ T. J. ワイラー

重力波天文台の開発大詰め  中島林彦/東京大学宇宙線研究所

電波望遠鏡“大国”になった日本  中島林彦

 

 

第2部 宇宙の森羅万象を観る

星誕生のドラマを探る  E. T. ヤング

ブラックホールの容貌を撮る  A. E. ブロデリック/A. ロブ

モンスター銀河を大量発見  中島林彦

平凡な星たちの華麗な最期  B. バリック/A. フランク

光干渉計で星の素顔を探る  A. R. ハジアン/J. T. アームストロング

意外な星にも惑星が  M. W. ワーナー/M. A. ジュラ

ETの声も探す電波望遠鏡  編集部

すばるで迫る暗黒エネルギー  中島林彦/須藤靖

極限宇宙をのぞく フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡

  W. B. アトウッド/P. F. マイケルソン/S. リッツ

「きぼう」から天を見張る  中島林彦

プランク衛星いよいよ宇宙へ  編集部

渡部潤一(わたなべ・じゅんいち)
1960年福島県会津若松市生まれ。国立天文台副台長,教授。総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻教授。東京大学理学部天文学科卒業。国立天文台光学赤外線天文学研究系助手,ハワイ大学天文学研究所客員研究員,国立天文台天文情報公開センター長などを経て,2012年より現職。専門は太陽系の中の小さな天体(彗星,小惑星,流星など)の観測的研究。特に彗星を中心に太陽系構造の進化に迫る。天文学の広報普及活動にも力を注いでおり,一般向け講演のおもしろさには定評がある。『夜空から始まる天文学入門』(化学同人),『新しい太陽系── 新書で入門』(新潮新書),『星空を歩く── 巨大望遠鏡が見た宇宙』(講談社現代新書)など著書多数。