別冊178

こころと脳のサイエンス 03
特集 災害時の行動と心理/つながる記憶,癒やす記憶

日経サイエンス編集部 編

2011年5月18日 A4変型判 27.6cm×20.6cm 112ページ ISBN978-4-532-51178-4

1,500円+税

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Scientific American Mindより最新の脳科学と心理学の話題を紹介。「災害時の行動と心理」,「つながる記憶,癒やす記憶」の2つの特集のほか,「魔の2歳児」「ここ一番で大きなヘマをしないために」など,子育てや日常生活にかかわる多彩なテーマを取り上げる。

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日経サイエンス編集部 編

目次

 

特集1:災害時の行動と心理

くつがえされたパニック神話  J. ドゥルーリー/S. D. レイチャー

緊急時に群衆はパニックに陥るといわれてきた。しかし多くの証言や調査から,大災害などの状況におかれると,人間は連帯意識を持ち,むしろ冷静に振る舞うことがわかってきた。

 

密集は暴力を駆り立てるか  F. B. M. ドゥ・ヴァール/F. アウレリ/P. G. ジャッジ

ネズミの実験では,個体数の増加がすさまじい暴力を引き起こすというデータがあるが,この話は人間をはじめとする霊長類には当てはまらない。

 

子どもの心の傷を和らげるには  E. アンテス

心理学者たちが作り出した子ども向けのぬり絵の本は,長期間にわたる情緒障害を避けるのに役立つ。

 

社会とのつながりが健康をもたらす  J. イェテン/C. ハスラム/S. A. ハスラム/N. R. ブランスクーム

社会との接点を持つことで,打たれ強くなる傾向があり,別離や失職などの人生の大きな転機をうまく乗り越えられるようだ。

 

 

 

特集2:つながる記憶,癒やす記憶

記憶はコネクション  A. J. グリーン

新たな経験によって細胞のネットワークが作られ,さらなる連結が生まれることで,学習が可能になる。

 

ノスタルジーの効用  J. ゲバウェル/C. セディキデス

かつては過去を懐かしむことは後ろ向きで不健康と考えられていたが,ノスタルジーには悲しい気分や孤独感を癒して心を守る効果がある。

 

 

 

魔の2歳児 幼児のかんしゃくにどう向き合えばいいの?  S. レインバーガー

徐々に芽生えた独立心が感情や言葉の未熟さとぶつかるとき,かんしゃくを起こす。怒りを否定せず,「怒っていても自分は愛されている」と子どもにわからせることが大事だ。

 

ここ一番で大きなヘマをしないために  E. スヴォボダ

うまくやれているかどうか,自分自身を監視しようとすると失敗する。プレッシャーを感じる状況で練習を重ね,本番ではパフォーマンスを細かく意識しないことだ。

 

意志の力のパラドックス  R. ハーバート

目的を達成しようと決意するのは逆効果かもしれない。むしろ,未来はどうなるか,いろいろな可能性があると考えたほうがよい。

 

脳科学でウソを見破れるか  M. ゲーマー

ウソをついたときだけに決まって見られるような行動や生理現象はあるのだろうか?

 

自己意識の科学  U. ヘルビヒ

自己は安定したものではなく,脳によってつねに作り続けられている。

 

インターネットポルノは有害か  H. アルコビッツ/S. O. リリエンフェル

精神や人間関係に有害な影響を及ぼすと考えられる証拠は増えているが,依存性があるかどうかは不明だ。

 

ほんとうに終わりなの? 人はなぜ死後の世界を考えるのか   J. ベーリング

多くの人は死んだ後も精神は存在し続けると想像する。これは宗教や文化の影響ではなく,人の精神の特性のようだ。

 

なぜそこまで痩せてしまうのか 拒食症という名の“飢餓依存症”  T. グーラ

拒食症の人は痩せるために食べるのを我慢するのではなく,空腹時ほどエネルギッシュで体調がよいと感じている。

 

 

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