 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
6 × 6 のマス目上でプレーする試合を想像してほしい。足の速い選手(ランナー)が北のマス目をスタートし,相手チーム3人の選手(ディフェンダー)を巧みにかわして南のゴールへ走り抜けようとしている。
このゲームでは選手は決められた方向にしか動けない。ランナーは自分が今いるマス目から前か斜め前へ動く(南,南東,南西)。足がとても速いので,自分の番のときに2マス進める(前か斜めに2マス進んでもよいし,桂馬跳びでもよい)。ディフェンダーは足が遅く,自分の番のとき1マスしか進めないが,それぞれが今いるマス目の隣ならどの方向に動いてもいい。同じマスに留まることもできる。 |
 |
 |
 |
ランナーが最南列にたどりつけば,ランナーの勝ち。ディフェンダーに前3方向(南,南東,南西)の隣マスすべてを占有され,ランナーが動けなくなったら,ディフェンダーの勝ちだ。
ランナーは最北列のどのマス目から出発してもよいとしよう。3人のディフェンダーは,ランナーの出発点を見きわめてから,自分の最初の位置を決めることができるが,そのマス目は,ランナーから3マス以上離れていなくてはならない。 |
 |
右上図に,初期配置の1例を示した。この状態からランナーがまず2マス進む。次にディフェンダーたちがそれぞれ1マス進む。次はまたランナーの番という具合にゲームは続く。
ランナーまたはディフェンダーのどちら側に必勝法があるだろうか?そして,その方法は? |
 |
| 次はルールを少し変えてみよう。ディフェンダーたちは3人とも最南列から出発しなければならないとする。その場合の初期配置の例を右下図に示す。この条件では,どちらの側に必勝法があるだろうか? |
 |
 |
 |
 |
 |
訳者 坂井公(さかい・こう)
筑波大学数学系助教授,理学博士。専門は計算機科学。 |
著者 Dennis E. Shasha
ニューヨーク大学クーラント研究所教授。専門は計算機科学。 |
|
 |
|
 |
|
|