| 下の図のような方陣を素数方陣と呼ぶ。横にみた3つの数(769,
953, 797)と,縦にみた3つの数(797, 659, 937)がどれも素数であり,0で始まるものはなく,さらに同じ数が横方向で重複したり,縦方向で重複することはない(ただし横と縦に1回ずつ含まれるのはかまわない),という性質を持っている方陣のことだ。 |
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| さらに,この方陣は両方向素数方陣にもなっている。これは横にみた3つの数が,右から左に読んでも素数になっているものをいう(同じ数でもかまわない)。だが,この方陣は全方向素数方陣ではない。全方向とは,縦にみた3つの数が下から上に読んでも素数になり,さらに対角線に並ぶ2つの数がどちらの方向から読んでも素数になっているものをいう(下の図を参照)。上の方陣では,956が偶数であって素数ではないので,全方向素数方陣ではないとわかる。 |
| 今回の問題は他の形の素数方陣を作ることだ。ウオーミングアップとして9個の異なる数字を使った4次の(4桁の数からなる)素数方陣を作ってみよう。必ずしも両方向素数方陣でなくてもよい(素数表はこちらに用意してある)。1つの解を下の図に示した。 |
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| さて,問題の1問目は,3次の全方向素数方陣で,数字の種類ができるだけ少ないものを作ることだ。 |
| 第2問は,0〜9の10種類の数字をすべて使った5次の素数方陣を作ることだ。ただし,これは両方向や全方向でなくてもよい。 |
| 第3問はもっと難しい。n次の素数方陣が存在するようなnの値をすべて求めることができるだろうか?単なる素数方陣でも,両方向でも,全方向でもかまわない。ただし,この問題は研究者が取り組んでいる最中だから,私にも答えは用意できないし,そう簡単に解けるとは思えない。 |
| 素数と楽しく遊ぶのなら,素数三目並べゲームはどうだろう。このゲームは,3×3の方陣の各マスに数字を1個ずつ交互に入れていくものだ。ただし,後手は最後の8手目と9手目を続けて打つ(訳注:
先手が有利になり過ぎるのを防ぐため)。ある手を打った結果,縦・横・斜めのどの方向でも,ちょうど3個の数字の並びが完成したら,そのときにできた3桁の数のうち,素数であるものの個数を点数とする。これは両方向どちらにみてもよく,両方向とも素数ならば2点となる。ゲームの進行例をしたに示す。このゲームには,先手または後手に必勝戦略があるだろうか? |
| 編集部より |
| 訳者の田中裕一先生のご厚意により,パソコンを相手にこのゲームで遊ぶことができます。下のマークをクリックしてください。便利な素数チェック機能つきです!
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田中裕一(たなか・ゆういち) |
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アルティス・リサーチ代表。
専門は計算機科学。
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Dennis
E. Shasha |
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ニューヨーク大学クーラント研究所教授。
専門は計算機科学。
原題名
Prime Squares
(SCIENTIFIC AMERICAN June 2003)
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