パズルの国のアリス

安全な郵送(問題)

坂井 公(筑波大学) 題字・イラスト:斉藤重之

 アリスが芋虫探偵局へ行くと,ヤマネが姪たちといっしょに相談に来ていた。聞くと,どうも外国に行っている兄夫婦,つまり,姪たちの両親の帰国がずいぶん先に延びることになったらしい。ヤマネは姪たちと仲良くやっているので,そのこと自体は特に困ることではないのだが,外国滞在が長くなると,予定していないものが必要になったり,逆に余計なものがたまってしまうということがある。

 兄からの連絡によると,娘たちやヤマネへの土産にしようと買ってあったものがいろいろとあるのだが,帰国後というのでは,いつ手渡せるかもわからない。ガッカリされないように,すぐにでも送りたいというのだが,ここに大きな問題がある。

 兄夫婦の現在の滞在地から不思議の国へ物を送ろうとすると,例外なく,ある有名な泥棒国を経由することになるのだ。従って,鍵がかかっていない郵便物は,中身に金目のものがあれば,抜き取られたり,安物にすりかえられたりするのは,日常茶飯事だと考えねばならない。

 鏡の国の白の騎士といえば,奇妙なものを発明することで有名だが,ヤマネの兄は,その騎士に頼んで,すぐ隣で大爆発があっても壊れないくらい丈夫な超合金の箱とそれに掛ける錠前をいくつか作ってもらったことがあった。実は,その箱と錠前のいくつかを旅先に持ってきているし,留守宅にもいくつか置いてきてある。

 ヤマネが探偵局に持ち込んだ相談とは,それらの箱や錠前を使って,兄からの土産物を安全に受け取ることができないかということだが,ひとつ困ったことがある。それは,各錠前を開けるための鍵は,ただ1つで,いっさいスペアはなく,どれも錠前といっしょの場所にあるということだ。読者の皆さんには,アリスや芋虫といっしょにこの問題に取り組んで,ヤマネ一家にうまい方法をアドバイスしていただきたい。

 郵送は何回かに分かれてもいいし,箱はさまざまなサイズがあるので,箱の中に箱を入れることもできる。また,1つの箱に複数の錠を掛けることもできる。

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