パズルの国のアリス

アリスとグリフォン,マジックに挑戦!(問題)

坂井 公(筑波大学)題字・イラスト:斉藤重之

アリスとグリフォン,マジックに挑戦!

 

不思議の国と鏡の国の合同文化事業の1つとして,演芸会が行われることになった。「なるべく大勢の参加を」と呼びかけられて,皆,何か出し物はないかと考えている。芸達者なトウィードルダムとトウィードルディーの兄弟は「喧嘩漫才」にしようか,得意の「二人羽織」でフルコースの料理を食べる芸にしようかと迷っているらしい。

アリスも特別ゲストとして参加するように依頼されている。しかし,小さい頃に嫌々やらされていた楽器類は,どれもものにならずにあきらめてしまった。おしゃべりなら得意だけど,大勢の観客を前に落語や漫談をやる自信はないし……と悩んでいたらグリフォンが来て,助け船を出してくれた。

「面白いマジックの種を考えついた。だけど,1人じゃできないんだ。それに俺はあまり目立つ役はいやなので,助手をやることにするから,キミが主役で演じてくれると嬉しいんだがな」

渡りに船とはこのこと。早速,グリフォンに種を聞いて練習することにした。それは次のようなマジックだった。

ジョーカーを除くトランプ城の住人52人の中から,アリスにはわからないように,観客に5人を指名してもらう。グリフォンはその5人の中からリーダーを1人選び,残りの4人にアリスの前を行進してもらう。行進の順番もグリフォンが決める。マジックの内容は,アリスが4人の行進を見てグリフォンの選んだリーダーを当てるというもの。もちろん,グリフォンとアリスは互いに相手が見えないし声も聞こえないところにいる。

練習の甲斐あって,アリスは何とかそのマジックを成功させて,好評を博した。さて,読者の皆さんにはマジックの種を見破って頂きたい。さらに,このマジックを8人の白のポーンから3人を指名するという形でやる方法を考えていただきたい。観客が指名するポーンは3人で,グリフォンはその中から1人をリーダーに選び,残りの2人にアリスの前を行進してもらって,アリスにリーダーを当てさせる。

 

 

今月の問題:アリスとグリフォン,マジックに挑戦!

 問題

問題:グリフォンとアリスはマジックを合同演芸会での出し物にした。ジョーカーを除くトランプ城の52人から,アリスにわからないように5人を観客に選んでもらう。グリフォンはその5人から1人をリーダーに選び,残りの4人にはアリスの前を行進してもらう。行進を見て,アリスがリーダーを当てるというもの。このマジックのからくりは? さらに,同じマジックを8人の白のポーンでやる場合はどうか? 観客が選んだ3人からグリフォンが1人を選び,残りの2人がアリスの前を行進する。

 

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