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 ハイパーリンクを賢く使う
写真■米クレバープロジェクト
 サイバースペースではオンライン情報が急激に増加している。その中から必要な情報を,より速く正確に引きだす為,ウェブ上のページがどのようにリンクしあっているかを解析し,検索に生かす新エンジンを米IBMの研究員が中心になったクレバープロジェクトのメンバーが開発した。
 クレバープロジェクトチームはインターネットのホームページ同士を結ぶ,無数のハイパーリンクを利用する新タイプのサーチエンジンを開発した。ハイパーリンクのつながり具合を分析することで,このシステムは自動的に「オーソリティー」と「ハブ」という2つのタイプのページを探しだす。オーソリティー(信頼度が高いページ)はある特定のトピックスに関する良質な情報源で,ハブはそれらへのリンクの集だ。クレバープロジェクトの方法を使い,ユーザーは欲しい情報を迅速に,能率良く探しだせるだろう。
 これまでは多くの人がキーワード検索で知りたい情報を探すサーチエンジンに頼ってきた。しかし,その検索結果はしばしば数万件になってしまう。しかも多くは役に立たないページだ。どうしたら必要な情報だけを素早く探しだし,その情報が確実で信頼すべき内容だと判断できるのかという疑問に答えるものとしてクレバープロジェクトが出てきた。
 
著者 <Members of the Clever Project>
チャクラバーティー(Soumen Chakrabarti),ドム(Byron Dom),クマー(S. Ravi Kumar),ラガバン(Prabhakar Raghavan),ラジャゴパラン(Sridhar Rajagopalan),トムキンス(Andrew Tomkins)はカリフォルニア州サンノゼ市にある IBM アルマーデン研究所の研究員。クレインバーグ(Jon M. Kleinberg) はコーネル大学のコンピューターサイエンス学科の準教授。ギブソン(David Gibson) はカリフォルニア州立大学バークレー校のコンピューターサイエンス学科で博士号を取得。
著者らは3年前にWWWのハイパーリンクの構造を利用する方法の研究を始めた。その時からサイバースペースの混乱の中で情報を見つ出す適切な方法を開発しようとしてきた。彼らの研究は次のような疑問から始まった。もし計算量がボトルネックでないならば,どのようなアルゴリズムが最も効果的なのか。言い換えれば,すぐに答えを返す必要がなければよりよいサーチエンジンを作ることができるか。その結果が本文中で述べたアルゴリズムだ。最近,この研究チームはサイバーコミュニティーというウェブの現象を研究している。
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