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 南部陽一郎が語る 日本物理学の青春時代
写真■南部陽一郎(シカゴ大学)/L.M.ブラウン(ノースウエスタン大学)
1920年代に入って,物理学の世界に量子物理学という全く新しい考え方が登場した。それまで,欧米の後を追っていた日本の学者たちも,量子物理学に関しては,ほぼ同じスタートラインに立つことができたといえる。後のノーベル賞受賞者の湯川秀樹(ゆかわ・ひでき),朝永振一郎(ともなが・しんいちろう)が研究への道を歩み始めたのもちょうどその頃だった。彼らが頭角を表し,日本から世界へ打ってでようとしていた矢先に,第二次世界大戦が勃発した。研究は中断させられ,戦争が終わっても,とても落ち着いて研究できるような状況ではなかったが,学者たちは辛抱強く研究を続けた。同じ窮乏生活を学生として体験した素粒子物理学者南部陽一郎が,当時を語る。
 
著者 <Yoichiro Nambu/Laurie M.Brown>
南部とブラウンは,日本の物理学の歴史に関して共同作業をすることが多い。ブラウンは,ノースウエスタン大学物理学部の名誉教授で,過去20年間,物理学の歴史に強い関心を抱いており,この分野ではすでに8冊の本を共著も含め出版している。南部はシカゴ大学の名誉教授であり,素粒子理論の分野でいくつか重要な概念を発表し,ウォルフ賞,ディラック・メダル,米国家科学勲章,日本政府からの文化勲章など数多くの賞を受けている。南部は過去にも,Scientific American 誌上でクォークの閉じ込めに関する解説を書いている。
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