日経サイエンス  1998年5月号

6月号予告

4月25日発売の6月号は以下のような内容を予定しています。


特集:忍びよる最後の石油危機

近い将来,新たな石油危機が世界を襲うかもしれない。安い石油があふれ,温暖化対策で脱石油が進もうとする現状から考えると信じがたい話だ。しかし,専門家によると石油生産は10年以内にピークを迎え,価格が高騰するおそれがあるという。その危機を回避するため,海外では,さまざまなエネルギー資源の開発が静かに進んでいる。

安い石油がなくなる

先端技術が変える原油採掘

石油の固まりを掘り出す

天然ガスからつくる合成液体燃料


リアルになったコンピューターアニメ

コンピューターでつくる動画では,人の動きがどんどん本物らしくなってている。それは,人間が走ったり飛び跳ねたりする動きを,物理法則を踏まえて再現しているからだ。


国際宇宙ステーション建設開始

日本も加わる国際宇宙ステーションの建設がいよいよ始まる。2003年の完成時には,全長100m,総重量350トンの巨大基地が私たちの上空400kmに浮かぶことになる。


ワニ皮の流行とカイマンの受難

中南米産のワニの一種カイマンは,絶滅の危機に瀕した希少種で,売買には厳しい制限がある。しかし,国際自然保護連盟の予想では,取引される皮の半分が密輸によって市場に持ち込まれている。


次世代を担うナノレーザー

CDプレーヤーなどに使われているレーザー素子の小型化が進んでいる。発振する光の波長よりももっと素子を小さくすると,非常に効率よく光を生み出せることがわかった。


多剤耐性菌の脅威

抗生物質の出現で,病原菌との闘いは終わったかのように思えた。けれども,新しい抗生物質さえが効かない菌が出現し,世界中に蔓延しつつある。抗生物質や抗菌剤の使い方を改めなければ,いたちごっこが続くだけだ。