日経サイエンス 2005年7月号

地磁気反転の謎に迫る 見えてきた内部磁場の動き

2005年5月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

みなさんのところには迷惑メールは来ませんか? 実は編集部は,けっこう手を焼いています。7月号では,迷惑メールの撃退法を詳しく紹介。送り手とのイタチごっこに終止符を打つにはどうすればよいのでしょう?
表紙のイラストは地磁気の様子。地球の磁場は過去に何度となく反転したことがわかっています。こうした反転の起きるメカニズムもわかってきました!
ヒトの遺伝子は2万5000個で,体長数ミリの線虫と大差ありません。こんなに少なくても大丈夫なわけは? マウスと遺伝子がほとんど同じなのに,マウスとこんなに違うのは? その謎に迫ります!
ほかには,動物たちの人間顔負けの行動経済学などなど。

 

地球科学

地磁気反転の謎に迫る 見えてきた内部磁場の動き  G. A. グラッツマイヤー/P. オルソン

地球の磁場は過去に何度も反転してきた。何が磁極を反転させるのか。地球内部の動きを大型コンピューターで模擬する実験が進み,その謎が解ける可能性が出てきた。コアとマントルの境界にできる逆向きの磁束がカギを握っている。

 

情報技術

迷惑メールを撃退する  J. グッドマン/D. ヘッカーマン/R. ラウンスウェイト

断りなしに送られてくる迷惑メールを撃退する技術が開発されている。判別して取り除く“賢い”フィルターや,送信元の正当性を検証するシステムなどだ。快適なメール環境を取り戻せる日も近い。

 

生命科学

少ない遺伝子でも大丈夫 多重活用の巧妙なしくみ  G. アスト

ヒトの遺伝子の数は線虫と大差ない。同じ遺伝子から複数のタンパク質をつくる「選択的スプライシング」が複雑さを可能にしている。

 

動物行動学

動物たちの行動経済学  F. B. M. ドゥ・ヴァール

毛づくろいのお返しに食物を分けたり,自分に利がなくても仲間に力を貸すといった取引は人間特有のものではないらしい。経済学の新しい視点から,霊長類の行動と進化を探る。

 

物質科学

超電導の常識を破った二ホウ化マグネシウム  P. C. キャンフィールド/S. L. バドコ

青山学院大学の秋光純教授らが発見した新現象は世界に衝撃を与えた。その後の研究で特性が解明され,応用面の期待も膨らんでいる。

 

意志決定

不確実な未来をどう扱うか  S. W. ポパー/R. J. レンパート/S. C. バンクス

未来を予測する技術や計算能力がいくら発達しても,予想外の事態は起きるものだ。正確な予測を目指すよりも,何が起きても柔軟に対応できる戦略を考える方が得策だろう。

 

施術革新

痛みをいやす毒 貝から生まれた鎮痛剤  G. スティックス

ある種の巻き貝が持つ毒素には痛みを抑える作用がある。この毒素が鎮痛剤として実用化した。海洋生物は新薬を生む“金脈”といえる。

 

 

 

世界の研究室から

 異分野融合が放つ青い光  松下正行(米スクリプス研究所化学科助手)

サイエンス考古学

 新元素/石炭/パナマ運河/人工ダイヤモンド/人と馬/砂止め/海軍の材木

TOPICS

暗黒エネルギー実在の証拠/恐竜の産卵/羽ばたきで歌う愛/炎症は心臓病の原因か/恐竜絶滅は隕石衝突と無関係?/機械式の量子ビット/自己免疫疾患をもたらす遺伝子/核スピンを制御する素子/野菜の抗ガン作用は期待薄/遠隔操作のロボット騎手/アリの空中降下 ほか

旅して発見!

 厳しい自然が育む千島の海鳥  文・写真:松田道生

外来どうぶつミニ図鑑

 タイワンジカ 島に暮らす美しいシカ  文・写真 鈴木欣司

いまどき科学世評

 ITER誘致失敗から見えるもの  塩谷喜雄

素顔の科学者たち

 合成生物学の最先端を走る  ジェームズ J. コリンズ

パズリング・アドベンチャー

 双子の冒険(5) 帽子はそれぞれ何色?  デニス・シャシャ

WAVE

 形を作るメカニズムを探求/熱で見えてくる驚異の世界/ドラマ科学者の功罪

現代からくり拝見

 デジタルカメラ

ブックレビュー

 『SYNC』

 『グレート・インフルエンザ』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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