日経サイエンス 2005年6月号

ビッグバンをめぐる6つの誤解

2005年4月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

このページに来る方で「ビッグバン」を聞いたことのない人はいないでしょう。でも,本当に正しく理解していますか? 「ビッグバンをめぐる6つの誤解」でぜひ確認を。
人間活動による地球温暖化と言えば,産業革命以降のことを思い浮かべますが,8000年前の農耕の開始が本来ならば来ていたはずの氷河期到来を食い止めていたようなのです。
ほかには,感染症拡大の大規模シミュレーションモデル,野生ウマ,自己免疫疾患など。今月も日経サイエンスらしい多彩なラインナップです。

宇宙論

ビッグバンをめぐる6つの誤解  C. H. ラインウィーバー/T. M. デイビス

ビッグバンというと宇宙の中心で何かが爆発したように思えるが,あいにく大間違いだ。そもそも宇宙が膨張するとは,いったい何を意味しているのだろう。専門家も陥りがちな誤解を正す。

 

気候変動

農耕文明が温暖化を招いた?  W. F. ラディマン

温暖化は化石燃料の大量消費とともに始まったとされている。だが人類はそれよりはるか以前,農耕を始めた8000年前から温暖化ガスをばらまき,氷河期の襲来さえ退けた可能性がある。

 

医学

免疫系の暴走を止めろ 全身性エリテマトーデスに挑む  M. ズアリ

身体を守るはずの免疫系が,自分に矛先を向ける自己免疫疾患。代表格の全身性エリテマトーデスの発病メカニズムがわかってきた。

 

技術革新

燃料電池車 未来への道  S. アシュレー

燃料電池車の試験走行が始まった。この10年間で性能が飛躍的に向上した証だ。だが実用化にはまだ多くの課題がある。その1つは燃料の水素供給システムの整備。需要と供給,どちらが先か。

 

生命物理

生命の基本分子を貫くパターン  内藤健

DNAやRNAの基本ブロックである塩基には2つのグループがあり,分子のサイズが違う。この非対称性がRNAの独特なクローバー構造やDNAの繰り返しパターンを生む源にもなっているらしい。

 

情報技術

感染症を抑え込め 大規模予測モデルの実力  C. L. バレット/S. G. ユーバンク/J. P. スミス

感染症の流行を防ぐにはワクチン接種か隔離措置か。感染症の広がりを予測するモデルを使えば効果的な対策が立てられるだろう。

 

動物学

絶滅の縁に立つ野生のウマ  P. D. モールマン

野生のウマは近年その数が激減し,一部の種では絶滅が危惧されている。絶滅を食い止め,生息地で保護する方法が模索されている。

 

科学史

夢追い人 ニコラ・テスラの発明人生  W. B. カールソン

「交流モーターの父」として知られ,磁束密度の単位にその名を残すニコラ・テスラ。ただ,その生き方は奇妙な理想主義に彩られている。大発明家が追い求めた夢とは何だったのか。

 

 

 

世界の研究室から

 傷ついた“こころ”の理解を目指して  友田明美(マクリーン病院発達生物学的精神科学教室客員助教授)

サイエンス考古学

 アインシュタインの死によせて/LSD研究/飛行機/大量生産/人口単為生殖/霊の光?

TOPICS

星の誕生現場に迫る/減数分裂のメカニズム/火星に氷の湖/ミジンコでデング熱を退治/鳥インフルエンザを封じ込めろ/分子の形を撮影する/自分に合った食べ物を/神経再生に一歩/電波でつくる人工オーロラ/仕事を先送りするわけ/今度は揚がるか,空中基地局/核物理学とともに/野口さん,打ち上げ秒読み ほか

旅して発見!

 藤前干潟の豊かな生き物  文・写真:金澤智

素顔の科学者たち

 人類による地球温暖化に警鐘  マイケル・マン

外来どうぶつミニ図鑑

 マスクラット ため池にすむ泳ぎの達人  文・写真 鈴木欣司

パズリング・アドベンチャー

 買い占めでライバルの邪魔をしろ!  デニス・シャシャ

いまどき科学世評

 ローマ法王の神学と科学  塩谷喜雄

現代からくり拝見

 ノイズキャンセリング・ヘッドホン

WAVE

 大学の学術研究は社会に伝わっているか/アルツハイマー病克服への道/ボールから目を離す

ブックレビュー

 『成長の限界 人類の選択』

 『DNAの時代 期待と不安』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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