日経サイエンス 2005年2月号

計算する時空 量子情報科学から見た宇宙

2004年12月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

宇宙はコンピューターだ──と言われてもピンとこないかもしれません。でも本当なんですよ。プログラムは「物理法則」。計算しているのは「自らの構造」。かの天才・ホーキングが自説を修正したように,何でも吸い込むブラックホールでさえ,ちゃんと計算結果を出力しているのです!
にわかに納得できそうにもない話題をもう1つ。地球温暖化が心配されていますが,皮肉なことに,温暖化が引き金になって,突然,氷河期が襲来する恐れがあるのです──。
創刊400号を記念しての懸賞パズルでは,イコール400になる式を募集します。ぜひ,挑戦してください!

 

物理学

計算する時空 量子情報科学から見た宇宙  S. ロイド/Y. J. エン

石ころもブラックホールも,そして宇宙全体も一種のコンピューターだ。
宇宙は物理法則というプログラムを用いて,自らの姿を計算し続けている。「我計算する,ゆえに我あり」。量子コンピューター時代が生んだ新たな宇宙像に迫る。

 

環境

温暖化が氷河期を招く 海洋大循環が止まるとき  R. B. アレー

わずか10年程度の間に平均気温が6℃も下がり,しかもそれがずっと続く─。意外なことに,温暖化が引き金となって急激な寒冷化が起きる危険性があることがわかってきた。

 

医学

心臓再建への道 組織工学で心筋梗塞の治療に挑む  S. コーエン/J. レオール

組織工学の技術を生かして心筋を再生させる試みが注目されている。心筋梗塞を起こした人の心臓に貼り付けて機能を回復させる「心筋パッチ」の開発も進んできた。

 

情報技術

実現近づく光パソコン  W. W. ギブズ

電子回路のマイクロチップを光で結べば,コンピューターの性能は飛躍的に向上する。低コストで光素子を製造する技術が開発され,「光パソコン」もいずれ実現できそうだ。光接続なら1台のコンピューターの部品をビル全体に分散して作動させることも夢ではない。

 

軍事技術

米国のミサイル防衛構想は有効か?  R. L. ガーウィン

長距離ミサイルを大気圏外で迎撃する防衛システムに,米国は多額の費用を投じている。しかし,このシステムは意外に脆弱だ。より効果的な防衛策を講じる必要がある。

 

技術革新

マルチコアチップ インテルの新戦略は成功するか  W. W. ギブズ

半導体大手が並列処理プロセッサー「マルチコアチップ」へと戦略を転換し始めた。まったく新しいソフトウエアが必要になる。

 

 

 

創刊400号記念 懸賞つき パズルの挑戦!

 山崎秀記/坂井公

世界の研究室から

 米国の科学の原動力は女性とアジア  前田賢人(ネブラスカ大学医学センター)

サイエンス考古学

 泡箱/フッ素添加をめぐる戦い/地球の年齢と熱/ゾウのいたずら/地球の年齢と信仰/窓拭き/極寒のプレーリー

TOPICS

遺伝子研究から生まれる“やせ薬”/左右で異なる耳の役割/暴力とストレスの悪循環/想像を超える大波/未来に向けた謎/ナノを名乗ってどうするの!/アメ車流ガソリン節約策/ミトコンドリアの侵略/酸素なしでも生き延びて/変異タンパクの蓄積/マイナスの研究結果を見逃すな/おしゃれな科学番組に拍手/植物のCO2吸収には限界も ほか

いまどき科学世評

 やっぱり科学は道具なのか  塩谷喜雄

外来どうぶつミニ図鑑

 タイワンリス 南国生まれのおおらか者  文・写真 鈴木欣司

素顔の科学者たち

 生物命名法に革命を  ケビン・デケイロス

旅して発見!

 冬の日光で野鳥たちに出会う  文:松田道生 写真:由井龍太郎/中野泰敬

WAVE

 こびと原人の衝撃と波紋/ガンと食事の意外な関係/紙で読むオシッコの話

ブックレビュー

 『天体力学のパイオニアたち』

 『なぜ選ぶたびに後悔するのか』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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※お断り:「パズリング・アドベンチャー」は休みました。