日経サイエンス 2003年7月号

恐竜の羽が明かす進化の驚異

2003年5月24日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

長い間,羽の進化は謎に包まれていました。最古の鳥類である始祖鳥の羽は,今の鳥の羽と同じくらい進化していたからです。実は,羽は鳥類ではなく,恐竜で進化していたのです!
 世界各地のコンピューターをつなげば,電気や水道のように誰もがいつでも利用できる「汎用資源」となります。そのとき,何が実現できるようになるのか? グリッドコンピューティングの世界を紹介します。
 その他には,骨粗鬆症,太陽ニュートリノ,最古の生命,薬物送達システムの話題があります。

進化

恐竜の羽が明かす進化の驚異  R. O. プラム/A. H. ブラッシュ

鳥の羽は軽いのに驚くほど強靱で精緻な構造をしている。いったいどのように進化してきたのだろうか?中国で最近見つかったすばらしい恐竜の化石と,羽の発生の研究から,この謎が解けてきた。

 

情報技術

ネット社会を変革するグリッドコンピューティング  I. フォスター

世界各地のコンピューターを高速通信網でつなぎ合わせると,誰でも簡単に利用できる「汎用資源」に変身する。

 

医学

薬で骨を若返らせる骨粗鬆症の最新治療  C. J. ローゼン

骨の破壊を抑制する骨吸収阻害薬ビスホスホネートの投与で,骨粗鬆症による骨折のリスクを大幅に減らすことが可能だ。

 

宇宙物理学

ついに解けた太陽ニュートリノの謎  A. B. マクドナルド/J. R. クライン/D. L. ウォーク

太陽では多量のニュートリノができるが,地球で観測される量は理論値よりもはるかに少ない。この30年来の謎がついに解けた。

 

医療

新薬を生かす次世代ドラッグデリバリー  R. ランガー

薬を的確に送り込むため,超音波を使って皮膚から吸収させたり,埋め込み型のチップを使うなど,新しい工夫が考案されている。

 

古生物学

最古の生命を追う  S. シンプソン

最初の生命はいつ,どのように誕生したのか。手がかりとなる“生命痕跡”の真偽とその判定方法をめぐって議論が続いている。この判定基準は火星で生命探査を行う際にも重要な問題になる。

 

 

 

世界の研究室から

 ノーベル賞発祥の国から  三浦慎一(カロリンスカ研究所)

サイエンス考古学

 雷による生命の誕生/Xファイル/便利になる新世紀/手紙の芸術性/無知/地球の年齢

TOPICS

隙をついて蔓延したSARS/骨髄生まれのインスリン/恒星間を飛び交う物質/整わぬ天然痘攻撃への備え/音響調査でクジラは傷つくのか/「君といつまでも」の幻想/成長を復活させるタンパク質/原子間力顕微鏡の設計に欠陥?/迷惑メールを撃退せよ/顔の認識は特別ではない?/赤い光で失明を防ぐ ほか

瀬名秀明の時空の旅

 環境がつくった文明と科学  ナビゲーター:安田喜憲

最終回 性をめぐる7つのミステリー

 アダムとイブはどこへ行く?  西村尚子

パズリング・アドベンチャー

 ご先祖さまは誰?  デニス・シャシャ

素顔の科学者たち

 電子アーカイブで科学界を結束  ポール・ギンスパーグ

旅して発見!

 ナミビアの砂漠と珍しい動植物  G. スティックス

いまどき科学世評

 真価問われる専門家  塩谷喜雄

WAVE

 科研費の民間開放で大論争/発明の対価を決めるのは誰か/特許が作り出す“民製”規制/進化をやめてもよいの?

ブックレビュー

 『イヴの卵』

 『水素エネルギー』

 <連載>森山和道の読書日記 ほか

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