日経サイエンス 2002年7月号

特集:プロテオミクス

2002年5月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

今月号の特集は「プロテオミクス」。全遺伝情報(ゲノム)を調べるゲノミクスに対し、全タンパク質(プロテオーム)を調べようというのがプロテオミクスです。
 ゲノムはすべての細胞で共通ですが、脳細胞が作るタンパク質と幹細胞がつくるタンパク質は違います。健康なときと病気になったときでも違います。ゲノム解読と同様に、プロテオミクスでも国際協力と国際競争が活発になっています。
 特集以外の記事では「口臭の科学」などはいかがでしょう? 悩んでいる方もいらっしゃるのでは。まずは読んでみてください。
 ほかには複合現実感、寄生菌が操る性転換、重力波のさざ波をとらえる意欲的な試みの話などがあります。

生命科学

特集:プロテオミクス

細胞や組織内で作られる全タンパク質(プロテオーム)を解明しようという大規模な研究プロジェクトが進んでいる。プロテオミクスの最大の目玉は医薬開発だ。ゲノム解読での経験と成果をどこまで生かせるか。日本と米国の研究動向を探る。

 

生命科学を変える次の戦略  C. エゼル

 

医薬開発はこう変わる  中村雅美

 

日本の研究の現状  西村尚子

 

 

情報技術

複合現実感がひらく第3の視界  S. K. ファイナー

現実の視野にCGを重ねる新しいインターフェースが登場した。「どこでも・だれでもコンピューター」の実現に欠かせない技術だ。

 

生活医学

口臭の科学 なぜにおう?どう防ぐ?  M. ローゼンバーグ

ひそかに口臭に悩む人は多い。口臭がないのにあると思いこむ人も増えている。しかし,最近の研究から原因と対策がわかってきた。

 

生物学

細菌が操る性転換  L. D. ハースト / J. P. ランダーソン

昆虫などに寄生するある種の細菌は,寄生相手の性別を雄から雌に変えたり,雄の交配を失敗させたりする。これが新種の昆虫誕生の原動力にもなっている。

 

物理学

時空のさざ波 重力波を追う  W. W. ギブス

アインシュタインが予言した重力波の初検出を目指し,超高精度の大型干渉計が観測を始める。宇宙の果てからやって来るかすかな信号をはたしてキャッチできるのか。

 

環境問題

論争 地球環境 本当はそんなに深刻ではない?

B. ロンボーグ vs.

 S. シュナイダー

 J. P. ホールドレン

 J. ボンガーツ

 T. ラブジョイ

環境問題は本当にそんなに深刻ではないのか――。欧米でベストセラーになった本を巡って環境保護派が著者と論争を繰り広げた。

 

 

 

世界の研究室から

 トロピカリスの野望  中山卓哉(米国バージニア大学リサーチ・アソシエート)

サイエンス考古学

 赤の恐怖/世界最長のつり橋/電波天文学/科学の終わり/ミシンの革命/標識つきの魚

TOPICS

痴呆治療 ワクチンの行方/やはり火星には水がある?/広帯域の半導体レーザー/変装する病原体/組み換え作物,悪影響は杞憂か/忍び寄る微量化学物質/昆虫が6本足になった理由/ピューマ対オオツノヒツジの戦い拒絶反応の引き金を発見/細菌はつぶれない/新米神経も働きは一人前/科学ファンよ,どこへ行く

地球 塩の旅

 アタカマ塩原  文・写真 片平孝

動物のおしゃべり解読学

 クジラと鳥のラブソングでたどる進化の歴史  山田裕子(千葉大学自然科学研究科)

素顔の科学者たち

 疲れを知らぬ精神 ミルドレッド・S・ドレッセルハウス

旅して発見!

 ベンガルトラのホットスポット バンダフガル国立公園  堀明(動物写真家・著述家)

科学の宿題21

 エルニーニョと異常気象  荒川直樹

パズリング・アドベンチャー

 妖精は何色がお好き?  デニス・シャシャ

WAVE

 ウェブの父が語るネットの未来/“究極”のクリーン燃料が登場/アイスを食べて文化を知る/

 強すぎる知的財産権,米で見直しの動き

ブックレビュー

 『ダ・ヴィンチの二枚貝』

 『自然界の非対称性』

 <連載>森山和道の読書日記  ほか

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