日経サイエンス 2002年6月号

特集:DNAチップで医療はここまで変わる

2002年4月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

特集は「DNAチップで医療はここまで変わる」。ある薬を投与する前にそれがその患者さんに効くかどうかを調べたり,ガンの再発の危険性を調べたりと,医療分野で大活躍が期待されています。
表紙を飾っているのはテレビ依存症。ついダラダラとテレビを見ていませんか?テレビを消すと急に不安になったりしませんか?なぜ依存症になってしまうのでしょう。どうしたら抜け出せるのでしょうか。
もう1つ,ぜひ読んでいただきたいのは「児童虐待が脳に残す傷」。児童虐待は何としても防がなくてはならないものですが,これを読むとその想いがもっと強くなるはずです。
ほかには,宇宙の背景放射を使ってすべての天体を探し出そうという試みや,世界中のパソコンをつないで空き時間に仕事をさせる「ワールドワイドコンピューター」,宇宙のガスを閉じこめたC60が語る巨大隕石衝突の話などがあります。

ゲノム科学

特集:DNAチップで医療はここまで変わる

数千から1万もの遺伝子を並べた親指の先ほどのチップ。この小さな道具が病気の診断や治療を大きく変えようとしている。個人の遺伝情報にあわせたテーラーメード医療の時代が近づいている。       

 

DNAチップで医療はここまで変わる  S. H. フレンド/R. B. スタウトン

 

出番待つタンパク質チップ  N. L. アンダーソン/G. バルカーズ

 

医療応用で広がる国内市場  奥野由美子

 

遺伝子研究の新展開  松原謙一氏に聞く

 

 

心理学

テレビが消せない──依存を生む心理  R. クービー/M. チクセントミハイ

だらだらとテレビを見たり,ネットに“はまったり”した経験はないだろうか。麻薬やアルコール依存症と同様の「中毒」かもしれない。

 

脳科学

児童虐待が脳に残す傷  M. H. タイチャー

虐待は子どもの心に癒されぬ思いを残すだけではない。脳に発達障害の傷を残し,それが大人になってからも続くさまざまな精神的トラブルの一因ともなっている。

 

天文学

背景放射で未知の天体をあぶり出す  G. ハージンガー/R. ジリ

空全体に満ちている電磁波を使って未知の天体を探る研究が本格化。光り輝く天体をすべて突き止められる日はそう遠くない。

 

情報技術

ワールドワイドコンピューター  D. P. アンダーソン/J. クビャトビッツ

世界中のパソコンがネットで結ばれ,だれでも自由に使える巨大コンピューターが登場するかもしれない。

 

地球史

C₆₀が語る巨大隕石衝突と大量絶滅  L. ベッカー

2億5000万年前に起きた最大の大量絶滅の原因は何だったのか。ナノテク新素材として注目を集めるC60がその謎を解き明かす。

 

 

 

世界の研究室から

 「共通言語」による壁の崩壊  竹澤正哲(マックス・プランク人間発達研究所客員研究員)

サイエンス考古学

汎用トランジスタ/くよくよするな/イタリア式マラリア撲滅運動/消沈した期待/シカゴの食肉加工業/緑の大地

TOPICS

遠のいた宇宙旅行の夢/日本でも始まるES細胞作成/先端材料の死角/アレルギーの根治に飲み薬/生殖医療の憂鬱/超格子構造のナノワイヤー/ボーア書簡が明かす核開発秘史/勢いづく欧州の科学研究/ウイルスの毒牙を発見/魔法数」に新系列/早起きは寿命を延ばす?/科学にもっとユーモアを!

地球 塩の旅

 ブラジルの塩風  文・写真 片平孝

動物のおしゃべり解読学

 鳴き声で名刺交換?ハダカデバネズミの社交術  岡ノ谷一夫(千葉大学文学部助教授)

素顔の科学者たち

 クローン人間に挑む男  セベリノ・アンティノリ

旅して発見!

 満月の夜 カブトガニの古代儀式  M. ハロウェイ

科学の宿題21

 なぜ減り続ける 男の子の出生比率  編集部

パズリング・アドベンチャー

 最後はいつもスペードのA  デニス・シャシャ

WAVE

 狂牛病報告書が問う科学者の責任/「環境にやさしい」だけでは売れない/インターネットで心地よい目覚め/

 ネットを揺るがす規制論/マネしていいとも!!

ブックレビュー

 『ガリレオの娘 科学と信仰と愛についての父への手紙』

 『脳のはたらきのすべてがわかる本』

 <連載>森山和道の読書日記  ほか

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