日経サイエンス 2002年4月号

ゲノム研究で加速する抗ウイルス薬開発

2002年2月25日 A4変型判 27.6cm×20.6cm

1,333円+税

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  • セブンアンドワイ

編集部から一言

以前に比べるとずいぶんたくさんの抗ウイルス薬が実用化されています。それはゲノム情報科学の成果と言っていいでしょう。1本目の記事では抗ウイルス薬研究の現状を紹介します。
2本目は「銀河の大気」。なんと,銀河にも大気があって,地球の大気と同じように媒体としての役割を果たしています。3ページ大の写真・イラストはぜひ書店でご覧になって下さい。
もう1つのおすすめは日本人研究者による「地球史を支配した水」。現在,すべての大陸はアジア大陸に近づいており,あと10億年もすればアジアを中心にした超大陸が誕生するとか――ダイナミックな世界をお楽しみ下さい。

医学

ゲノム研究で加速する抗ウイルス薬開発  W. A. ヘーゼルティン

エイズ,B型・C型肝炎,インフルエンザなどの抗ウイルス薬が続々と登場し,さまざまなウイルス感染症に治療の道が開けてきた。その背景にはゲノム情報科学の急速な進展がある。

 

天文学

銀河の大気 星間ガスのダイナミズム  R. J. レイノルズ

星間ガスが銀河で大気のような役割を果たし,星の誕生や進化にかかわっているのがわかってきた。

 

地球科学

地球史を支配した水 スーパープルームのダイナミクス  丸山茂徳

地球誕生以来,大規模な地殻変動がたびたび起こった。最近,水とマントルの相互作用が地球の歴史を支配したことが判明した。

 

情報技術

3次元に飛躍する半導体多層チップ  T. H. リー

微細回路を何枚も重ねて立体配線すれば,大容量メモリーチップができる。多結晶シリコンを利用した低コストチップが近く登場する。

 

原子力

動き出した次世代原子炉計画  J. A. レーク/R. G. ベネット/J. F. コテック

米国で次世代原子炉の開発が本格的に動きだした。温暖化ガスを排出しない利点に加え,燃料電池用の水素の製造でも注目されている。

 

社会学

フェアプレーの経済学  K. シグムント/E. フェール/M. A. ノワック

人間はフェア(公平さ)を重んじるあまり,自分の損になる行動をすることがある。経済学者と生物学者がこの謎を解き明かす。

 

人類学

出産の進化  K. R. ローゼンバーグ/W. R. トリーバスン

他の動物に比べて人間の出産が危険と困難をともなうのはなぜか。ヒトが進化の過程で得た大きな脳と二足歩行にその原因がある。

 

 

 

世界の研究室から

 米国のサイエンス成功の秘訣  寺田泰比古(ミネソタ大学準教授)

サイエンス考古学

 抗生物質の時代/冬も新鮮な食物を/コンピューターの先駆/お金の味/アフリカのリビングストン博士

TOPICS

科学船はマントルを目指す/謎の“元素変換”/麻酔薬の作用機構に迫る/太陽系外の惑星に大気/光触媒で大気汚染を浄化/旅客機の後流渦の危険/「カムランド」が始動/み換え作物の遺伝子が拡散か/常識を持ち始めたコンピューター/言語中枢の歴史/抗HIV薬の効果を見極める/可視光で働く水分解触媒

地球 塩の旅

 グレートソルトレーク  文・写真 片平孝

素顔の科学者たち

 宇宙の謎をひも解く  ブライアン・R・グリーン

動物のおしゃべり解読学

 意味を伝えず気持ちを伝える小鳥のさえずり  岡ノ谷一夫(千葉大学文学部助教授)

科学の宿題21

 地下生物圏  編集部

旅して発見!

 奄美の夜の森で生き物たちに会う  編集部

パズリング・アドベンチャー

 シロクマ捕獲作戦!  デニス・シャシャ

WAVE

 悪玉を減らし,善玉を増やす/2台のスピーカーで立体音像を実現/お粗末特許ワースト4/

 間違いだらけの科学入門講座

ブックレビュー

 『意識する心』

 『スーパーシンメトリー』

 <連載>森山和道の読書日記  ほか

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