日経サイエンス  2011年4月号

サイエンス・イン・ピクチャー

アマゾンで見つかった種子

A. クチメント(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

 あるものは豆に,あるものは矢尻に,またあるものはビーズやプロペラ,綿毛のように見える。種子はこのように驚くほど多様な形に進化することによって,自然界に広く広がるようになった。オルモシア属(Ormosia)の木のビーズのような種は,その鮮やかな赤い色で鳥を引きつける。これをベリーと間違えた鳥たちは種子をさやからついばんで,あちこちの遠いところにまでそれを排泄する。翼を備えた種子は風に乗って漂い,なかには重心が下にあって自分で地面に植えつけられるようになっているものや,川の流れを下って遠くまで旅ができるものもある。

 

 ここに示した種子は,テキサス植物学研究所の植物学者が先ごろアマゾンで記載した750種のほんの一部だ。サイズは豆粒大の5mmからドーナツほどの100mmまでさまざま。種子は植物の多様性の根源だ。生命の青写真である遺伝子を運んでいるのだから。

原題名

Seeds of the Amazon(SCIENTIFIC AMERICAN January 2011)

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