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日経サイエンスは米国の科学雑誌「SCIENTIFIC AMERICAN」の日本版です。

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    世論調査より当たる?
    大統領選を占う予測市場
    G. スティックス(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)
     11月の米国大統領選を控え,「誰が次の大統領になるのか」が話題だ。アイオワ電子市場では,その予想を候補者ごとの証券として売買できる。民主党・共和党の大統領候補者選びではオバマやクリントン,マケイン“証券”が売り買いされ,その値段が日々変動している。大統領選本選では民主党が勝つか,共和党が勝つかが売買の対象だ。
     1988年に始まったこのアイオワ電子市場は,どういうわけかこれまでの大統領選で,世論調査よりも正確に結果を予測している。アイオワ電子市場の参加者は,自分の支持者・政党には関係なく,自分が勝つと思う候補者や政党の証券を買うことになる。
     「あなたは誰に投票しますか」とずばり聞く世論調査よりも,「誰が勝つと思うか」と聞く予測市場のほうが投票結果に近くなるのはなぜなのか。さまざまな説があるが,実はまだよくわかっていない。だがこうした予測市場の実力が注目され,政治やスポーツ,映画などさまざまなジャンルで予測市場が登場してきている。
     正確な予測には多くの人が参加することが必要だが,他にも精度を高める方法がある。専門知識のある人が市場に参加すれば,予測精度が大きく高まるというのだ。企業が自社の製品開発について社内で予測を募ったり,多数の専門家にインフルエンザの流行時期を予測させたりする試みが成功を収めている。

    Keyword
    実験経済学/先物取引/投機家/バンドワゴン効果/DARPA
    原題名
    When Markets Beat the Polls(SCIENTIFIC AMERICAN March 2008)

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