日経サイエンス  2006年6月号

「はやぶさ」の挑戦 小惑星探査時代の幕開け

川口淳一郎

2006年3月中旬,米国ヒューストンで開催された月惑星科学者会議(Luner and Planetary Science Conference;LPSC)で日本の小惑星探査機「はやぶさ」に関する特別セッションが行われた。LPSCは月や惑星探査に関する国際会議の中でも特にレベルが高く,著名な科学者が集まることで有名な会合。この中で日本の惑星探査計画について単独のセッションが組まれたのは初めてのことだ。

著者

川口淳一郎(かわぐち・じゅんいちろう)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部教授。京都大学工学部を卒業後,東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。はやぶさによる世界初の小惑星サンプルリターン計画のプロジェクトマネージャーとして,約30人のチームを率いている。専門は探査機の飛行力学(アストロダイナミクス),姿勢・軌道制御,航法軌道決定論など。

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