2人は長くコンピューターシステムの信頼性を高める研究をしている。フォックスは1999年以来スタンフォード大学の助教授を務めている。カリフォルニア大学バークレー校での博士課程時代はブリューワー(Eric
A. Brewer)教授の研究グループに加わり,現在のクラスター化インターネットサービスの原型となるものを開発した。またその応用として,携帯情報端末のための画像表示ができる最初のウェブブラウザーなど,モバイル・コンピューティングに関する研究を行った。インテル社でマイクロプロセッサーの設計も行い,後にモバイル・コンピューティングのための小さい会社を設立した。マサチューセッツ工科大学とイリノイ大学で,電気工学とコンピューターサイエンスの学士号と修士号を取った。パターソンはコンピューターサイエンスの修士号と博士号をカリフォルニア大学ロサンゼルス校から受け,その後,同バークレー校の教授として過去の四半世紀を過ごした。マイクロプロセッサー基本設計の単純化の研究,高信頼性デジタル記憶システムの構築,および『コンピュータ・アーキテクチャ』『コンピュータの構成と設計』(邦訳はともに日経BP社)という古典的な共著の出版で有名。彼が最初に本誌に寄稿したのは20年前のことだ(「マイクロプログラミング」サイエンス1983年5月号)。