日経サイエンス  2000年3月号

特集:気球新時代

無着陸の世界一周成功

P. スコット(ジャーナリスト)

 気球といえば,空を飛ぶ乗り物としては古典的なイメージがあるが,1978年に大西洋横断に成功し,1981年に太平洋横断を果たすと,無着陸世界一周が競われるようになった。ついに1999年3月,ピカール(Bertrand Piccard)とジョーンズ(Brian Jones)が,気球ブライトリングオービター3号で世界一周成功という栄誉をつかんだ。この成功の陰には,長期間の滞空に耐えるための気球の技術開発があった。

著者

Phil Scott

飛行の話について多くの著作があるジャーナリスト。近刊には,The Pioneers of Flight : A Documentary History(Princeton University Press,1999)がある。

原題名

The Balloon That Flew round the World(SCIENTIFIC AMERICAN November 1999)