論文一覧(サイエンスおよび日経サイエンス)
2. 1975年  1月号〜1979年12月号


75.01.18
太陽エネルギー利用の新システム
小林正次
限りある化石燃料にかえて,太陽エネルギーを一貫して利用する新システムが提案された。

75.01.28  別07
ガの行動と性フェロモン
D.シュナイダー
ある種のガでは,雌の性フェロモンを雄が触覚にある感受器で感じとり配遇行動が始まる。

75.01.42  別17
免疫系の発生と発達
M.D.クーパー/A.R.ロートン
外界からの異物に対し身体を保護する多様な細胞は,本来一種類の祖細胞から生じてくる。

75.01.60
重力理論
C.M.ウィル
重力理論としては一般相対理論が有力であるが,その他にも多くの説が提唱されている。

75.01.68
電力供給系のコンピュータ制御
H.グラビッチ
電力系統網を制御しその安定性と経済性確保のため,計算機は重要な役割を果たしている。

75.01.72
キリンの生理学
J.V.バレン
心臓や肺から離れた頭部に新鮮な血液を供給するため,キリンは高い血圧をもっている。

75.01.9
プラシーボ(偽薬)投与の倫理
S.ボック
プラシーボの使用に際しては,その危険性を考慮し欺まんを含むものは制限すべきである。

75.01.92  別80
ネコの眼はものをどう見るか
F.W.キャンベル/L.マッフェイ
物の見え方には対象とその周囲の輝度の濃淡が関係していることが,ネコで確かめられた。

75.02.104  別14
ローマ時代のにせ金づくり
G.C.ブーン
極度のインフレーションに悩んだローマ時代には,にせ金づくりが社会的な役割を果たした。

75.02.18
アポロ11病とエンテロウイルス
甲野礼作
ガーナとジャワを中心に流行したアポロ病は,エンテロウイルスを病原体とする眼病である。

75.02.30
ヒドラにみる形態形成モデル
A.ギーラー
淡水性のポリプであるヒドラの再生実験から生物の形態形成についてのヒントが得られる。

75.02.44  別25
ブラック・ホールを探す<ブラックホール>
K.S.ソーン
種々の観測の結果,X線を放射しているシグナスX-1はブラック・ホールの可能性がある<ブラックホール>。

75.02.60
金属の凝固
M.C.フレミング
鋳物をつくっている金属の特性は,それがどのように凝固していくかによってほぼ決定する。

75.02.72  別07,L7
ハトの帰巣性の秘密
W.T.キートン
ハトは自らの巣へ帰る道すじを発見するために,いくつかの方法を組み合わせているらしい。

75.02.8
目撃者の証言は信頼できるか
R.バックホート
数々の実験の結果,目撃者による証言は必ずしも他の証言よりも信頼性が高いとはいえない。

75.02.92  別12
素粒子の新しい相互作用
D.B.クライン/A.K.マン/C.ルビア
素粒子の電荷を変えない弱い相互作用が実験的に確認されて,素粒子論に新局面が開かれた。

75.03.10
経済指標の分析
G.H.ムーア
経済予測には,生産,価格,収入,雇用,投資といった指標を分析することが必要である。

75.03.18  別15,43
小惑星は隕石の母体か
C.R.チャップマン
小惑星が反射する太陽光のスペクトルはその起源,進化などの謎を解くカギをにぎっている。

75.03.30
炭素の高エネルギー反応
R.M.レモン/W.R.アービン
宇宙での炭素の反応の多くは高エネルギー状態で起こり,それは生命誕生に関係している。

75.03.46
小脳皮質できまる運動神経系
R.R.リナス
神経細胞間の連結パターンはこの部分で決定されて,神経ネットワークの機能に関係する。

75.03.62
自動車の燃費向上
J.R.ピアス
1980年までには少なくとも自動車の燃料消費の効率を40%高めることができよう。

75.03.76
ガの黒化現象と大気汚染
J.A.ビショップ/L.M.クック
自然環境の変化に伴って,英国に生息するガの白いものと黒いものの生存比率が変化した。

75.03.86
糞石が示す先史人類の生活
V.ブライアント/G.ウィリアムズ=ディーン
化石になったヒトのフンを分析することで,有史前の食事,環境,行動などがよくわかる。

75.03.98
ビザンツを守ったギリシャの炎
和田廣
外敵の脅威に耐えながら1000年余も栄えたビザンツ帝国は,強力な戦闘火器をもっていた。

75.04.18
海辺の生物の体内時計
J.D.パーマー
カニなど磯にすむ生物は,太陽の動きと月の動きに合わせた2種の体内時計をもっている。

75.04.28  別08
ウェゲナーと大陸移動説
A.ハラム
60年前に発表された大陸移動の考えは,50年後の1960年代になってはじめて日の目をみた。

75.04.44
染色体タンパクと遺伝子調整
G.S.シュタイン/L.J.クラインスミス
染色体の核タンパク質はDNAの構造を維持するいっぽう,遺伝子の活性を調整している。

75.04.60  別12
素粒子の二重共鳴モデル
J.H.シュワルツ
強い相互作用をする素粒子は,質量がなく両端が光の速度で動く弦と数学的に同等である。

75.04.68  別45
完全無人工場の実現
N.H.クック
機械部品の少量生産においても,コンピューターの使用により工場の無人化が可能になった。

75.04.78
西部地中海を支配したカルタゴの砦
S.モスカティ
ローマ帝国が興隆するまでの数世紀間,カルタゴの一連の砦は西部地中海を支配していた。

75.04.8  別15
太陽系をつくった物質
L.グロスマン
隕石のひとつ炭素質コンドライトは,太陽系をつくった物質を知る有力な手がかりである。

75.04.88
サイクロープスの眼と視方向
大野們
私たちは両眼の間の概念的な眼,つまりサイクロープスの眼で対象の方向を判断している。

75.05.16
サナギの色彩適応とホルモン
日高敏隆
モンシロチョウとアゲハチョウがサナギになる時の色の違いは,ホルモンの働きで起きる。

75.05.30L5
ガリレオの放物軌道の発見
S.ドレイク/J.マックラクラン
投げ出された物体が放物線軌道を描くという発見は,注意深い実験によってもたらされた。

75.05.46
マントル
P.J.ワイリー
高温の岩石の集まりであるマントルは,地球の全体積の83%,全質量の67%を占めている。

75.05.62
人間相互のコミュニケーション
A.チャパニス
会話型コンピューターを作るためには,人間相互のコミュニケーションの理解が基礎となる。

75.05.70  別25
X線を放射する連星
H.ガースキィ/E.ファン・デン・ホイベル
X線は,つぶれて密度の高くなった星が質量の大きな星の近くを回る連星から放射される。

75.05.8
労働における満足感
L.E.ビョーク
流れ作業に対する不満が大きな問題となっているが,その解決のための実験が行なわれた。

75.05.84
猛毒キノコ
W.リテン
テングタケ属がもっている猛毒は,アミノ酸が環状に結合した物質であることがわかった。

75.05.98
食物連鎖とワックス
A.A.ベンソン/R.F.リー
甲殻類はワックスの形でエネルギーをたくわえ,それが食物連鎖での原動力になっている。

75.06.10
太陽の回転
R.ハワード
太陽は27日で1回転するが,低緯度の部分は高緯度の部分に比べてより速く回転している。

75.06.105
セルフコントロールの医療への応用
池見酉次郎
心の健康度を高めて身体の健康を促す心身医学には,セルフコントロール法が有効である。

75.06.20  別28
鎌状赤血球貧血症とシアン塩酸
A.セラミ/C.M.ピーターソン
悪性の貧血をおこす鎌状赤血球症は遺伝病であるが,シアン塩酸で治療することができる。

75.06.28  別10
テクスチュアの視覚実験
B.ジュレツ
視的対象は,すべてそれらを“地”の部分と“図”の部分とに分けることによって知覚される。

75.06.47L1
恐龍
R.T.バッカー
恐龍は温血動物であり,適応の過程でいくつかの変異をとげて哺乳類や鳥類へと進化した。

75.06.68
緑藻と共生するオオシャコガイ
C.M.ヨング
南海に生息する巨大なシャコガイは,殻の内部に緑藻をすまわせてタンパク質を得ている。

75.06.80  別30
成長する植物の細胞壁の特性
P.アルバーシェイム
細胞壁は植物に一定の形と丈夫さを与えるかたさをもつが,内部の細胞は自由に成長する。

75.06.94
高温における金属の変形
H.J.マックイーン/W.J.M.テガート
熱せられた金属が加工されやすいのは,内部の結晶が少ないひずみで変形するからである。

75.07.11
地震予知
F.プレス
技術的な進歩によって,信頼できる地震の長期・短期予報を出すことが可能になるだろう。

75.07.22
地球外生物をさぐる
C.サガン/F.ドレイク
地球外の天体に生存している知的生物と,強力な電波によって交信する方法が開発された。

75.07.34
森林の遷移
H.S.ホーン
草地がどのような森林になるかは,土壌の湿度と生育する木の葉の幾何学的配置で決まる。

75.07.51
乱数のパラドックス
G.J.チェイティン
ランダム性に関する考察は,数学では何ができるかという本質にかかわる問題を提起する。

75.07.60  別22
ポリオウイルスの増殖
D.H.スペクター/D.バルチモア
ポリオウイルスは人体の細胞中に侵入し,その細胞質を利用してタンパク合成をおこなう。

75.07.70  別13
マイクロコンピュータ
A.G.バクロウ
種々の機能をもつマイクロコンピューターの出現で,コンピュータ利用の新領域が開かれた。

75.07.82.  別59
ライオンの社会システム
B.C.R.バートラム
ライオンの社会は,雌はそのままで雄だけが数年ごとに入れ替わる母系社会となっている。

75.07.90  別50
学習行動を支える脳の物質変化
塚田裕三
学習行動は脳内のアンモニア量の変化をひきおこし,その変化はまた,学習行動を左右する。

75.08.18  別59
アリの進化と奴隷制
E.O.ウィルソン
約35種のアリが他種のアリをはたらきアリとして奴隷のように使役し,その集団を支える。

75.08.24
肝臓は異物をいかに代謝するか
A.カッパス/A.P.アルバレス
肝臓では化学組織変換反応が営まれており,薬剤は不活性化され汚染物質は無害化される。

75.08.42  別12
プサイ粒子の発見と素粒子論
S.D.ドレル
電子・陽電子消滅反応により発見された新素粒子は,素粒子の構造に新しい見解をもたらす。

75.08.60
脈動する星
J.R.パーシー
膨脹と収縮をくり返している星の内部の様子は,オルガン管の中の空気の振動に似ている。

75.08.72  別10
人は動くものをどう見る
G.ヨハンソン
外界の動く物がぶれて見えないのは,眼が数学的法則に基づいて機能しているからである。

75.08.8
中国の食糧生産
S.ウォートマン
飢餓に悩まされてきた中国は,近代化農業技術と社会組織の変革で食糧自給をなしとげた。

75.08.82
海洋汚染とタール塊
J.N.バトラー
海洋汚染の最大原因は石油タンカーの廃油に由来するタール塊で,生物を殺すもとになる。

75.08.92
酵素モデル
戸倉清一
構造が複雑な高分子物質の酵素も,酵素模型を合成することでその作用機序が解明された。

75.09.20  別22
遺伝子操作
S.N.コーエン
DNAをなかだちとして,ある生物から他の生物へと遺伝子情報を移し変えることができる。

75.09.32
人体に対する日光の影響
R.J.ブルトマン
日光はビタミンDをつくるだけでなく,生物リズムを決定したり,病気をなおしたりする。

75.09.46
ジャーナル軸受
J.C.バイヤーレン
最新の複雑な機械においても,昔ながらの単純な軸受が依然として重要な働きをしている。

75.09.62
固体を探る陽電子
W.ブラント
陽電子を固体に入射したときの反応から,固体の電子的構造や結晶の欠陥の様子がわかる。

75.09.72  別18
雷鳴
A.A.フュー
複雑に鳴り響く雷鳴を分析することによって,稲光の位置,形,走向を知ることができる。

75.09.84
大気汚染と都市の緑被
中島巌
開発によって都市の緑被率が30%以下になると,大気汚染の被害は増大してくる。

75.09.9  別33
戦略用ミサイルの精度
K.ツィビス
現在の技術と装置は,核弾頭を誤差2〜3mの精度で目標に到達させられる。

75.09.94
蚊よけのメカニズム
R.H.ライト
蚊は人体の暖湿気に反応するので,その暖湿感受器の働きをさまたげれば蚊をよけられる。

75.10.10
巨大な電波星雲
R.G.ストローム/G.E.マイレイ/J.オールト
世界最大の電波望遠鏡を用いて,いくつかの巨大な電波星雲の大きさや構造が調べられた。

75.10.102
ミシシッピ流域のカホキア遺跡
M.L.フォウラー
ミシシッピ川のほとりのカホキア遺跡の発掘で,紀元1000年前後の米国の文化が判明した。

75.10.22
バクテリアはどのようにして泳ぐか
H.C.バーグ
バクテリアのべん毛は原生動物とは異なってらせん状をしており,そのまま回転する。

75.10.32L7
星で定位をする渡り鳥
S.T.エムリン
ルリノジコという渡り鳥は,北天の星や星座のパターンと体内時計によって移動していく。

75.10.48
カタツムリにみる種内変異
B.クラーク
同一の種内にみられる多様性は,自然淘汰によって積極的に維持されていると考えられる。

75.10.64
有機分子のステレオダイナミックス
竹内敬人
核磁気共鳴を使って双環ヒドラジンや双環ビウレタンの2つの窒素原子の動きがわかった。

75.10.78  別80
表面色の知覚
J.ベック
物体の表面の色彩は,表面の構造と“きめ(テクスチュア)”によって微妙に変化して見える。

75.10.88
大西洋中央海溝の底
J.R.ハイルツラー/W.B.ブリイアン
米仏の新型潜水艇によって大西洋中央海溝が観察され,海洋底拡大の様子が確かめられた。

75.11.112  別15
木星
J.H.ウォルフ
木星は13個の衛星をもつ太陽系最大の惑星であり,液体水素と金属水素とからできている。

75.11.122  別15
外側の5つの惑星
D.M.ハンテン
木星より外側にある5つの惑星の大気組成が,分光学測定によってかなり解明されてきた。

75.11.130  別43
太陽系の小天体
W.K.ハートマン
太陽系には9個の惑星のほかに数多くの惑星状天体があり,水星よりも大きなものもある。

75.11.14  別15
太陽系
C.サガン<セーガン>
宇宙船をはじめ種々の宇宙探査法の発達により,太陽系の性質は飛躍的に解明されている。

75.11.144
惑星間の粒子磁場
J.A.バン・アレン
太陽からの荷電粒子の流れは太陽風と呼ばれ,地球の磁気圏に入りオーロラなどを起こす。

75.11.26  別15
太陽系の起源と進化
A.G.W.キャメロン
太陽系はガスと微塵からなる星雲の収縮作用によって誕生し,それは現在なお続いている。

75.11.38
太陽
E.N.パーカー
太陽のエネルギー源は水素のヘリウムへの転換と考えられているが,まだその確証はない。

75.11.48  別15
水星
B.C.マーレイ
水星は,中心には地球のような鉄の核があり,表面には月のようなクレーターが存在する。

75.11.60  別15
金星
A.ヤング/L.ヤング
つねに金星を覆っている濃密な雲は,その表面の温度を摂氏500度もの高温に保っている。

75.11.70
地球
R.シーバー
地球の著しい特徴は,大気と地殻のダイナミックな活動であり,水が存在することである。

75.11.86
月
J.A.ウッド
月の表面の岩石を調べると,月が誕生してから現在までに6つの段階を経たことがわかる。

75.11.98  別15
火星
J.B.ポラック
火星の表面の多様な地形は,過去の地質学的な活動によって形成されたものと考えられる。

75.12.102
水爆論争とオッペンハイマー
H.F.ヨーク
解禁された機密文書を検討すると,オッペンハイマーの水爆開発反対の主張は正しかった。

75.12.22  別12
最新のクォーク理論
S.L.グラショウ
多くの理論を統合した最新の素粒子論では,色と香りをもつ12種のクォークが基本となる。

75.12.38
分泌作用と細胞膜の増大
B.サター
細胞内から物質が分泌されるときには,細胞膜の増大と破裂という現象が関連して起こる。

75.12.54
医療用X線像の立体的再生
R.ゴードン/S.A.ジョンソン
X線で撮影した臓器の異常を,コンピューターによって立体的に再生する方法が開発された。

75.12.68
細胞分化の転換は可能か
岡田節人/江口吾朗
イモリの水晶体再生実験から,細胞の分化の方向が転換する可能性のあることが判明した。

75.12.80L3
マヤ文明と商人階級
J.A.サブロフ/W.L.ラチェ
スペイン人が中米を征服する直前の数世紀間は,マヤの商人階級が台頭した時期であった。

75.12.9
天然ウラン重水型原子炉
H.C.マッキンタイヤ
カナダのCandu型原子炉は,米国式と異なり天然ウランと重水を用いる有望な形式である。

75.12.94
深海の活動的な動物たち
J.D.アイザックス/R.A.シュワルツローズ
カメラをおろして調査したところ,深海にも活動的な動物が生息していることがわかった。

76.01.22
高勾配磁気分離
H.コールム/J.オバートユーファー
高勾配磁場を発生させる最新の技術は,磁性の弱い粒子を含む混合物の分離を可能にした。

76.01.32  別68
低圧でのダイヤモンド合成
B.V.デリヤギン/D.B.フェドセーエフ
ふつう高圧下で合成されるダイヤモンドも,炭素に富むガスの中では低圧下で合成できる。

76.01.46  別44
ガンは予防できるか
J.ケーンズ
ガンには多くの原因が考えられるが,食生活や喫煙といった環境因子がやはり主力である。

76.01.62
ニンギョウヒドラの生態
山田真弓
北国に生息するヒトの形をしたヒドラは,付着場所が特殊なためにこんな形をとるらしい。

76.01.74  別60,99
リソスフェアの移動と降下
M.ナフィ・トクセツ
リソスフェアの降下によって海溝・島孤・山脈・火山が形成され,地震がひき起こされる。

76.01.86
筋収縮とカルシウム・イオン
C.コーエン
筋収縮はカルシウム・イオンが2種のタンパク質の結合状態を変えることによっておこる。

76.01.9  別53
非核兵器地帯
W.エプスティーン
非核兵器地帯の創設により,核兵器の拡散を制限し,制御する可能性は十分に残されている。

76.01.98
瞳孔の大きさとコミュニケーション
E.H.ヘス
瞳孔の大きさは,人間同士のコミュニケーションに重要な意味をもつことが,実験でわかった。

76.02.18  別25
X線を放射する超新星の残骸
P.A.チャールス/J.L.カルヘイン
超新星爆発でほうり出されたガスの殻が,星間物質のガスと出合う領域でX線が発生する。

76.02.28  別30
コリシンと細胞膜
S.E.ルリア
細胞膜の能動輸送を停止させるコリシンの作用により細胞膜の機能を調べることができる。

76.02.44
時間はなぜ逆行しないか
D.レイザー
時間が逆行しないのは,宇宙のはじまりのころを支配していた条件によるものと思われる。

76.02.62
水晶体の老化と白内障
R.ファン・ハイニンゲン
老人性白内障は,水晶体に起こる老化現象のほかに非生理的なストレスが加わって起こる。

76.02.72
アフリカ原住民の姉妹交換婚
W.ジェイムズ
アフリカのコマン語族では,結婚の際に花婿は自分の姉妹の1人を花嫁の実家に提供する。

76.02.86
微細構造が決める高分子材料の性質
D.R.ウールマン/A.G.コルベック
合成高分子の今後の進歩は,製造過程で微細構造がどう変化するかの研究にかかっている。

76.02.9
ストリップ採炭と環境問題
G.アトウッド
ストリップ採炭は短時間に大量の石炭を採取できるが,跡地の再生面で大きな問題を残す。

76.02.98
太陽光利用による水素の生成
太田時男
太陽光を熱から蒸気に変換し,その電力で水を電気分解して水素を得る研究が行われた。

76.03.102
古代オリエントの科学
平田寛
古代オリエントのパピルスや粘土板には,暦,数学,医学をはじめ科学の萌芽がみられる。

76.03.22  別15
火星の火山
M.H.カー
その規模が異常に大きいのは,火星には大陸移動の現象が存在しないことと関係している。

76.03.36
シャコの摂餌行動
R.L.カズウェル/H.ディングル
シャコ類は餌の種類に応じた捕脚の適応型により,こだきジャコと刺しジャコにわかれる。

76.03.52  別22
遺伝子をコントロールするしくみ
T.マニアティス/M.プタシン
ファージを使った研究で,遺伝子発現のスイッチを入れたり切ったりする機構が判明した。

76.03.66  別12
新素粒子を探す
D.B.クライン/A.K.マン/C.ルビア
高エネルギー・ニュートリノの衝突により,物質の未知の性質を示す新粒子の発生を認めた。

76.03.8
核分裂エネルギーの必要性
H.A.ベーテ
今世紀最後の25年間に,有限な化石燃料に代わりうる唯一のエネルギー源は核分裂である。

76.03.80
化石にみる知能の進化
H.J.ジェリソン
脳の重さと身体の大きさとの間の関係を調べると,知能の進化の跡をたどることができる。

76.03.92  別18
蜃気楼
A.B.フレーザー/W.H.マック
気温や気圧の違いによって,そこを通る光が曲げられるため,いろいろな蜃気楼ができる。

76.04.108
昆虫の発生と生物時計
D.S.ソーンダーズ
冬が近くなると昆虫は,日長に合わせて代謝の仕方を変化させて休眠状態にはいっていく。

76.04.18  別45
ロボット・システム
J.S.アルバス/J.M.エバンズ
人間に代わって簡単な作業を行えるロボット・システムが,広く産業界に普及している。

76.04.30
飼料作物
H.J.ホジソン
飼料作物は他の作物には適さない土地で栽培できるので,土地の有効利用に役立っている。

76.04.52
地球大気の起源
小嶋稔
大気中に含まれる希ガスの同位体比の測定によると,大気は突発的にできたと考えられる。

76.04.66
旧石器時代終期のヨーロッパ平原
R.シルド
約1万年前のヨーロッパの気候は変わりやすく,人々の生活もそれにつれて変転していた。

76.04.8
重力は弱くなっているか
T.C.バン・フランダーン
精密な測定によると,重力は減少しているらしく,これは宇宙の膨張と関係があるらしい。

76.04.80  別37
ステロイドホルモンの受容体
B.W.オマリー/W.T.シュレーダー
ステロイドホルモンは,特定の細胞の受容体と結びついて核に入り染色体の性質をきめる。

76.04.94
カルベン
M.ジョーンズ
このきわめて反応性に富んだ分子により,有機化学反応の基本的メカニズムが探求できる。

76.05.100  別15
木星の気象
A.P.インガソル
木星の雲はアンモニアと水でできており,その雲の垂直方向の運動が帯と縞の原因らしい。

76.05.11
肝臓をむしばむアルコール
C.S.リーバー
アルコールの飲みすぎは,肝硬変の原因になるばかりでなく,死をもたらすことにもなる。

76.05.22
自然界の多環式芳香族化合物
M.ブルマー
複雑な立体構造をもつ多環式化合物は,有機物の熱分解や生体の反応によってつくられた。

76.05.36  別59
社会生活をいとなむクモ
J.W.バーゲス
クモは単独で生活するものと考えられているが,共同して網を張り餌を捕えるものもいる。

76.05.46  別72
宇宙は永遠に膨張し続けるか
D.N.シュラム/B.M.ティンスレー
最新の観測結果を数学モデルを用いて検討したところ,宇宙は永遠に膨張を続けるらしい。

76.05.66
ウナギの人口孵化
山本喜一郎
サケの脳下垂体とシナホリンによってウナギを催熟させ,採卵・孵化できるようになった。

76.05.78  別13
卓上電子計算機
E.W.マックホーター
電卓は,わずか28本の端子をもったチップによって,入力されるすべての情報を処理する。

76.05.90  別56
両眼はものをどう見る
J.ロス
私たちの視覚系は,ものを見るとき左右の網膜像を1つの理想像をもとにして合成している。

76.06.20  別56
存在しない輪郭がなぜ見える
G.カニッツァ
図形を適当に組み合わせると,実際には存在しない輪郭線や形が視覚現象として現われる。

76.06.26  別30
バクテリアの走化性
J.アドラー
バクテリアはガラクトースのような糖にひきつけられ,べん毛を回転させて近づいていく。

76.06.41
カタストロフィ理論
E.C.ジーマン
突然,何の前兆もなく変化を起こす事象も,7つの基本的破局モデルによって説明できる。

76.06.62
レム睡眠とノンレム睡眠
大熊輝雄
睡眠にはレムとノンレムの2種類があり,レム睡眠時には夢を見ることがたしかめられた。

76.06.74  別59
ナイルワニ
A.C.プーリイ/C.ガンス
ナイルワニのオスは卵を口にくわえてふ化させ,オスとメスが協同して仔ワニをそだてる。

76.06.8
オパール
P.J.ダラー/A.J.ガスキン/J.V.サンダース
オパール独特の七色のきらめきは,規則正しく配列された二酸化珪素の小球によっている。

76.06.86
X線吸収による物質の解析
E.A.スターン
固体中原子のX線吸収に基づく新しい方法により,非結晶物質の構造解析も可能になった。

76.06.96L5
ガリレオの計算器
S.ドレイク
ガリレオが発明した関数尺は,もともとは軍事的な特殊な問題を解くためのものであった。

76.07.104  別15
木星のガリレオ衛星
D.P.クルークシャンク/D.モリソン
ガリレオ衛星と総称される4個の天体は,太陽系の他の天体とは異なる様相を示している。

76.07.16
ホタルの集団発光
J.バック/E.バック
東南アジアのある種のホタルは数千匹が同時に発光するが,これは求愛行動の一種である。

76.07.28
光子に質量はあるか
A.S.ゴールドハーバー/M.M.ニート
光子は質量のない粒子と仮定されているが,精密な測定結果は質量の存在を暗示している。

76.07.50  別44,91
ガンを誘発するTAF
J.フォークマン
腫瘍は宿主から血管を提供されると急激に増殖しガンになるが,TAFがこれを促進する。

76.07.66
ハネゴケの分布と種分化
井上浩
コケ植物は一般の植物と異なり,有性生殖することなしに多数の種をつくり出している。

76.07.78
機械的合金法
J.S.ベンジャミン
特殊ボールミルで金属を冷間圧接することにより,従来不可能とされた合金が製造できる。

76.07.8
石炭の液化利用
N.P.コクラン
石炭利用の効率化をめざし,従来の方法を組み合わせた新しいシステムが考えられている。

76.07.90  別17
細胞表面の免疫学
M.C.ラフ
免疫学的に調べてみると,細胞膜は単なる固体ではなく,流体としての機能も備えている。

76.08.108
センターピボット農法
W.E.スプリンター
乾燥地域の不毛な土地が,この新しいシステムにより生産性の高い農地に変貌しつつある。

76.08.18
コドモを食べるチンパンジー
鈴木晃
森林性チンパンジーが雑食になったことが,霊長類からヒトへの進化の大きな原因である。

76.08.30
半導体のなかの量子液体
G.A.トーマス
半導体結晶の内部には,伝導電子と正孔だけからなる液滴の雲が輝きながら浮かんでいる。

76.08.50
バイキングの追跡と軌道計算
W.G.メルボーン
追跡法と軌道計算の進歩により,バイキングの位置は50kmの精度で捕捉できる。

76.08.70
有史以前のギリシャ
T.W.ジャコブセン
ギリシャ南部で石器時代の遺物が発見され,当時の人々の生活ぶりが明らかになってきた。

76.08.8  別25
歴史に現れた超新星
F.R.スティーブンソン/D.H.クラーク
ヨーロッパや中国の古記録に残る7つの超新星爆発が,残骸の観測結果により確認された。

76.08.84
ロドプシンによる光合成
W.ステッケニウス
好塩性のバクテリアは,動物の視色素であるロドプシンにより光合成することがわかった。

76.08.97
記録はどこまでのびるのか
H.W.ライダー/H.J.カー/P.ハーゲット
人間の走るスピードはまだ限界には達しておらず,記録の伸長は競技者の意欲に依存する。

76.09.10
中産階級の増加と資源消費
N.キーフィッツ
世界の資源消費量は,貧しい人々が中産階級に移入するのに伴って爆発的に増加している。

76.09.110
昆虫は偏光をどう利用するか
R.ヴェーナー
ミツバチやアリは,個眼の紫外線受容体で天空の偏光を検知し,巣に戻る道筋を見つける。

76.09.22
天然の原子炉
G.A.コーアン
20億年前,西アフリカのガボンで,高品位のウラン鉱床が核分裂原子炉として動き始めた。

76.09.36
ホルモンと神経組織
B.S.マックイウェン
生後間もない動物で,性ホルモンはその後の行動を支配する脳の神経回路の発達を助ける。

76.09.54
直接還元製鉄法
J.R.ミラー
従来の製鉄法にかわって,溶融過程を経ずに鉄を得る直接還元製鉄法が実用化されている。

76.09.70
シャボン玉の幾何学
F.J.アルムグレン/J.E.テイラー
シャボン玉やジャボン膜が示す種々の形は,よく知られている数学的な法則に従っている。

76.09.84
アッペンディキュラリアン
A.アルドレッジ
脊椎動物の幼生は自分の体外に分泌した粘液ですみ家をつくり,それで食物をこしわける。

76.09.96
西之島新島の火山化学
小坂丈予
西之島新島を形成した溶岩は粘性の小さい安山岩であり,そのため爆発もおだやかだった。

76.10.100
有限でゆがんだ宇宙
J.J.キャラハン
有限だが境界はないというアインシュタインの宇宙像が,カントの空間の背理を克服した。

76.10.22  別37
睡眠をうながす物質
J.R.バッペンハイマー
断眠をさせたヤギから抽出した髄液をネズミやウサギに輸液するとその睡眠を促進する。

76.10.28
写真レンズ
W.H.プライス
希土類ガラスや表面被膜,コンピューター設計等の技術が高性能レンズの製造を可能にした。

76.10.48
大陸移動とホットスポット
K.C.バーク/J.T.ウィルソン
特異な活動をするホットスポットは,プレートの運動を記録し,大陸分裂の原因にもなる。

76.10.66
カエルがつくるウサギのヘモグロビン
C.レーン
ウサギのmRNAをカエルの生卵細胞に注射し,ヘモグロビンを合成させた。

76.10.8  別18
オーロラ
小口高
極地方の天空を彩るオーロラには,微細構造が変化して電波の発生をともなうものがある。

76.10.80
ナイル川流域の石器時代人
P.E.L.スミス
当時ナイル川流域にすんでいた狩猟民や採集民が,後の農業と高度な文明の基礎を築いた。

76.10.92
死骸を埋める甲虫
L.F.ミルン/M.ミルン
シデムシのつがいは,ネズミや小鳥の死骸を土の中に埋め,それを餌にして幼虫を育てる。

76.11.10
食糧と農業
S.ワートマン
開発途上諸国が工業よりも農業の開発に力を入れるならば,世界的食糧危機は回避できる。

76.11.102
インドの農業
J.W.メラー
インドの農業生産高が増大するためには農業と工業のバランスのとれた成長が必要だった。

76.11.114
農業に利用される資源
R.レベル
農業には土地や水といった物理的資源だけでなく,生物的,社会的な資源も必要である。

76.11.128
農業生産の拡大
P.R.ジェニングス
収穫を高めるための努力は“緑の革命”をはじめとして世界各地で着々と進められている。

76.11.142
開発途上国の食糧増産
W.D.ホッパー
開発途上国の農業を近代化するには,先進国の技術および資本の援助が必要不可欠である。

76.11.152
日本人の食生活
田村真八郎
日本の気候風土や伝統を考えると,私たちは米食をもう一度見直すべきではないだろうか。

76.11.22
飢餓の状態
J.メイヤー
全人類の約1/8が必要な栄養もとれずに飢えており,それはAA諸国に集中している。

76.11.32
人間の栄養必要量
N.S.スクリムショー/V.R.ヤング
一個人の栄養必要量の設定には,環境因子,食事因子,生理的因子の全てが関係してくる。

76.11.54
植物と動物の栄養サイクル
J.ジャニック/C.H.ノラー/C.L.ライガード
特定の作物を量産する近代農業は,自然界のエネルギーと栄養のサイクルの流れを変える。

76.11.68
栽培植物と家畜
J.R.ハーラン
過去1万年余の間に,人類は比較的少数の植物や動物を選んで食糧源とするようになった。

76.11.80
農業のシステム
R.S.ルーミス
その形態は多様だが,農業のシステムは生態的,経済的,文化的要因によって確立される。

76.11.92
米国の農業
E.O.ヘディー
米国の農業を支える高い生産性は,2世紀におよぶ農業発展政策がもたらした成果である。

76.12.102
ニホンザルの社会秩序
G.G.イートン
ニホンザルの社会では,生物学的な力とともに社会的な力によりその秩序が保たれている。

76.12.18
太陽電池の経済性
B.チャルマーズ
現在まだ高価な太陽電池も,その製法の効率化や使用法の改善により一般化が可能である。

76.12.30  
宇宙のガンマ線バースト
I.B.ストロング/R.W.クレベサデル
宇宙から1カ月に1回程度の割合でガンマ線が送られてくるが,その原因はまだ謎である。

76.12.50
地磁気で変わる気候と歴史
川井直人
地磁気は絶えず変動しており,その変化を追って,地球上では予想外の気候変動が起こる。

76.12.68
リボソームを中性子でさぐる
D.M.エンゲルマン/P.B.ムーア
リボソームに中性子を照射する方法によって,構成タンパク質の3次元配列が調べられた。

76.12.8  別19
天然痘の撲滅
D.A.ヘンダーソン
世界保健機関の10年間の努力により,今まさに天然痘が地球上から消え去ろうとしている。

76.12.80  別34
白色光ホログラフィー
E.N.リース
コヒーレントでないふつうの白色光でも,鮮明なホログラフィーがつくれるようになった。

76.12.94
ダスト・ストーム
S.B.イドソー
世界の多くの地域では時おり大規模なダスト・ストームが起こり,大きな被害をもたらす。

77.01.104都市に適した樹木
T.S.エリアス/H.S.アーウィン
貧しい日照と水分,やせた土壌,大気汚染で代表される都市環境に耐える樹種は数少ない。


77.01.22
幼児の発達と反復過程
T.G.R.ボワー
子どもは,一度身につけた新しい行動や技術を,その後失ったり再び得たりして成長する。

77.01.34
海水の安定泡沫
阿部友三郎
洗剤の泡のように消えにくい海水安定泡沫の原因は,海の生物が出す表面活性物質である。

77.01.52  別60
マントルの対流
D.P.マッケンジー/F.リヒター
実験によればマントル内には大規模な対流とともに小規模な対流が存在しているらしい。

77.01.66  別55
クォークの閉じ込め
Y.ナンブ<南部陽一郎>
クォークはハドロンの中にかたく閉じ込められているようであり,まだ確認されていない。

77.01.82
視覚情報を筋肉に伝える脳橋
M.グリックスタイン/A.R.ギブソン
脳の基底部にある脳橋の視覚性細胞は,視覚情報を小脳経由で大脳の運動皮質に伝達する。

77.01.9  別53
限定核戦争
S.D.ドレル/F.フォン・ヒッペル
攻撃目標を軍事基地だけに限定した,一般市民に対する影響の少ない戦争は可能だろうか。

77.01.92
金属板成形の新技術
S.S.ヘッカー/A.K.ゴーシュ
プレス加工された金属板の材質の変化は,円形格子法により科学的に調べることができる。

77.02.102
能管の音色をさぐる
安藤由典
能に使われる笛である能管は,歌穴と指穴の下が細くしぼられており独特の音色を奏でる。

77.02.22  別56
視覚における残像と残効
O.E.ファブロー/M.C.コーバリス
残像は網膜でおこる現象だが,それに似た残効は大脳か大脳に近い所でおきているらしい。

77.02.30
フィッション・トラック年代測定法
J.D.マクドガル
鉱物の中の微量なウランの自発核分裂によって残される飛跡は,その年齢を知るカギである。

77.02.50  別58,67
超流動体ヘリウム3
N.D.マーミン/D.M.リー
絶対0度にごく近い温度でこのヘリウムの同位元素は,微小な穴を摩擦なしで通り抜ける。

77.02.66  別25
超新星
R.P.カーシュナー
重い星の破局的爆発である超新星は,1つの星雲中では1世紀に2回程度しか現れない。

77.02.78
歩行をつかさどる神経系
K.ピアーソン
歩行をつかさどる神経系は,昆虫でも哺乳類でも同じ仕組みであることが実験でわかった。

77.02.8
核燃料の再処理
W.P.ベビングトン
使用済核燃料からウランを回収できるようになれば,原子炉の経済性は著しく改善される。

77.02.90  別22
遺伝子の組み換えとウイルス
A.M.キャンベル
ある種のウイルスは,寄主の細胞の染色体にその遺伝子を入れ込み長時間寄主と共存する。

77.03.16  別25
ブラックホールと量子力学
S.W.ホーキング
トンネル効果によって素粒子はブラックホールから脱出し,最終的には大爆発をもたらす。

77.03.24
黒部のホウ雪崩
清水弘
黒部峡谷に発生するホウ雪崩は,爆風や衝撃波を伴う強大な乾雪表層けむり型雪崩らしい。

77.03.44  別17
抗体は抗原にどう結合するか
J.D.キャプラ/A.B.エドムンドソン
抗体は,あたかも鍵が鍵穴にぴったり合うように,対応した抗原と結合する特異性をもつ。

77.03.54  別56
動いている対象の知覚
R.ゼクシー/E.レビンソン
動く対象を見るとき,“何が”と“どの方向に”という知覚はまったく別の神経系で行われる。

77.03.68
エキソエレクトロン
E.ラビノビッツ
新しい金属表面から自然に跳び出すこの電子は,金属疲労や摩擦の機構を知る糸口となる。

77.03.8
妊娠中絶の諸問題
C.ティエツ/S.レビット
妊娠中絶が合法化されている国では,中絶法や合併症の研究が進み死亡率が低下している。

77.03.80
耕耘をしない農業
G.B.トリプレット/D.M.ファン・ドーレン
省力・省エネルギーを目的とする無耕耘の農法が,近年,米国で盛んになろうとしている。

77.03.88
惑星のクレーター
W.K.ハートマン
クレーターの形態や数を調べることによって,その惑星の生成過程をたどることができる。

77.04.104
ハドリアヌスの長城
R.バーリー
英国に築かれたローマ軍の駐屯地では,民間人も生活していたことが発掘により判明した。

77.04.20
フォボスとダイモス
J.ベバーカ
火星をまわる2つの小さな衛星が直接観測され,その起源や構造が明らかになりつつある。

77.04.30  別67,79
半導体技術の展望
江崎玲於奈
半導体技術の発展を促したものは,理論と実用のデバイスとの間の緊密な結びつきである。

77.04.50  別20
世界をおおう衛星通信網
B.I.イーデルソン
インテルサットの8個の静止衛星が三大洋上にあり,大陸間通信の2/3を担っている。

77.04.66
アテローム硬化症
E.P.ベンディット
アテローム硬化板で増殖する細胞は,ひとつの突然変異細胞に由来するものと考えられる。

77.04.78  別34
レーザーによるアイソトープ分離
R.N.ゼアー
同位体分離にレーザーを使えば、従来の方法に比べて一段と分離効率を高めることができる。

77.04.8  別33
巡航ミサイル
K.ツィピス
この安上がりで,しかも精度のきわめて高い新兵器は,いま軍縮交渉の争点になっている。

77.04.92
筋肉のアセチルコリン受容体
H.A.レスター
刺激を受けた運動神経末端からのアセチルコリン放出で筋肉が収縮し,運動が開始される。

77.05.104L5
マヤ文明の起源
N.ハモンド
ベリーズで出土した建造物や土器類は,紀元前2500年のマヤ形成期の繁栄を物語っている。

77.05.20  別42
太陽風と惑星間磁場
J.T.ゴスリング/A.J.ハンドハウゼン
太陽コロナから飛び出す高エネルギー粒子は,地球に向かって吹きつけ地球磁場をみだす。

77.05.30  別37
オピエート・レセプターと体内オピエート
S.H.スナイダー
モルヒネは,脳および脊髄にある神経細胞の特異的レセプターに結合して作用を発現する。

77.05.52
生物の窒素固定
W.J.ブリル
空中の窒素を直接固定できない植物でも,遺伝子の移植でそれが可能になるかもしれない。

77.05.66
細胞の形態変化と組織の成立
江口吾朗
平らな細胞層が器官や組織になるには,細胞内のアクチン様収縮線維が重要な働きをする。

77.05.78
最古の岩石と大陸の成長
S.ムアバス
地質活動による大陸の成長を裏付ける37.5億年前の岩石が,グリーンランドで発見された。

77.05.8
高速増殖炉“スーパーフェニックス”
G.A.バンドリュ
欧州諸国の共同計画により,出力120万kwの実規模の増殖炉発電所が建設される。

77.05.94L8
バクテリアで光る魚
J.E.マッコスカー
ヒカリキンメやヒイラギなどの魚は,発光バクテリアの力を借りて発光し敵の攻撃を防ぐ。

77.06.18  別17
インターフェロンのはたらき
D.C.バーク
インターフェロンを大量に精製して,抗ウイルス剤として利用する研究が進められている。

77.06.30
太陽型恒星とその伴星
H.A.アプト
近距離にある太陽型恒星についての分光学的分析により,惑星系の存在頻度が調べられた。

77.06.46  別65
アルゴリズム
D.E.クヌース
特定入力から特定出力を得るための規則の集まりを意味する概念をアルゴリズムという。

77.06.62
バンツー語族文化の拡大
D.W.フィリップソン
タンザニアの一地方で話されていたバンツー語は,現在アフリカ南部に広く普及している。

77.06.74
生体結晶
S.イノウエ/K.オカザキ
ウニの幼生の精巧な骨格は,貝殻や背骨などがどうしてつくられるかを示すモデルである。

77.06.8
抗生物質の大量消費と耐性菌
藤井良和
抗生物質の普及によって感染症の疾患は激減したが,一方では薬剤耐性菌が増加している。

77.06.82
虹の理論
H.M.ナッセンツバイク
虹はなぜできるのかという難問を解くためには,数理物理学のあらゆる手段が必要である。

77.06.96  別60,99
インドとユーラシアの衝突
P.モルナー/P.タポニエ
インド・プレートの北に向けての運動は,地球上で最も変化に富んだ地形をつくり出した。

77.07.100
接木で変わる遺伝形質
太田泰雄
トウガラシの接木実験により,台木の遺伝形質が接穂にも伝えられることがはっきりした。

77.07.16
ラマピテクス
E.L.サイモンズ
この絶滅した霊長類は数多くのヒト的な特徴をもっており,最も古いヒト科と考えられる。

77.07.26  別67
アモルファス半導体の理論
D.アドラー
アモルファス半導体の電気的な動作が明らかになり,その応用範囲が大きく広がっている。

77.07.46  別19,44,91
ガンの免疫学
L.J.オールド
ガン細胞は免疫系による破壊をうけないが,この機構がガン治療に利用できないだろうか。

77.07.66
太陽に黒点がなかったとき
J.A.エディ
太陽活動の変動は激しく,1645〜1715年には太陽黒点が消えオーロラも観測されなかった。

77.07.78  別59
ネズミの社会
R.ロアー/K.フラネリー
ネズミはその社会組織によって人間との闘争に生き残り,人間生活にうまく寄生している。

77.07.8
水資源としての地下貯水池
R.P.アンブロッジ
地下貯水池には地球上の淡水の約2/3が貯留されており,これは重要な水資源である。

77.07.90
スタインのパラドックス
B.エフロン/C.モリス
未来を予測したいとき,たんに算術平均から推定するよりもさらに信頼できる方法がある。

77.08.102
空間記憶
D.S.オールトン
動物が自分のいた場所を記憶して行動するのは,大脳の海馬弓の働きによっているらしい。

77.08.22
シンクロトロン放射の利用
E.M.ロウ/J.H.ウィーバー
シンクロトロン放射は,物質構造の解明や集積回路技術など広範な分野で利用されている。

77.08.34  別30
レクチン
N.シャロン
主に植物にみられるこのタンパク質は,細胞表面や細胞行動の研究手段として重要である。

77.08.50
ボックのグロビュール
R.L.ディックマン
これは星間の微塵とガスからなる不透明な球状の雲で,形成途上にある恒星かもしれない。

77.08.66
深海の微生物
H.W.ヤナッシュ/C.O.ビールゼン
数千mの深海にすむ微生物の代謝活性は,高圧と低温のため非常に低くなっている。

77.08.80  別42
成層圏オゾンの破壊
島崎達夫
超音速機の排気などで,人体に有害な紫外線を吸収しているオゾン層が破壊されてしまう。

77.08.9
原子炉の廃棄物処理
B.L.コーエン
地下数百mの岩塩層の中ならば,高レベルの放射性廃棄物でも安全に保管できる。

77.08.94
未熟児網膜症
W.A.シルバーマン
保育器内の塩素過多がひきおこす未熟時の網膜症は,医学の進歩に伴う矛盾の一例である。

77.09.20  別18
台風
山岬正紀
台風モデルの研究が進み,いまや台風の諸特徴をコンピューターで再現できるようになった。

77.09.30  別22
遺伝子組み換えと人間の未来
C.グロブスタイン
遺伝子組み換え技術の有効性と危険性を十分に考慮した,実施基準の設定が急がれている。

77.09.46
動物の再生とパターン形成
P.J.ブライアン/V.フレンチ
ゴキブリとイモリにみられる再生は,基本的に同じ原理で起こっていることがわかった。

77.09.62
アルカリ金属の陰イオン
J.L.ダイ
ナトリウムのようなアルカリ金属は,電子1個を他から得て陰イオンとなることもできる。

77.09.78
ウイルス性肝炎
G.R.ドリースマン/F.B.ホリンジャー
ウイルス性肝炎の中でもB型肝炎は特に激症で,現在そのワクチン作りが進められている。

77.09.8
火星の大気
C.B.レビ
火星の大気は,その化学組成に違いはあるが,地球の大気を希薄にしたようなものである。

77.09.88
セメントはどのように固まるか
D.D.ダブル/A.ヘラウェル
セメントが固まるのは,その構成粒子から結晶が析出し網目構造の格子を作るからである。

77.09.96
ガウスの業績
I.スチュワート
ガウスは数学上の証明を数多く行なったが,そこに至る手順は可能な限り公表しなかった。

77.10.18
とかげ座BL天体
M.J.ディズニー/P.ベロン
とかげ座BL天体と称される一群の星は,宇宙で最も遠く,最も明るい物体だといわれる。

77.10.28  別20
光通信の実用化
W.S.ボイル
高性能の光ファイバーとレーザーの開発で,光波通信はいよいよ実用化の段階をむかえた。

77.10.46
地球内部からの熱の流れ
H.N.ポラック/D.S.チャップマン
大陸や海洋底での数千の測定結果をもとに,全世界の熱流量分布図が描けるようになった。

77.10.62
カンガルー
T.J.ドースン
この有袋類のユニークな緒特徴は,それらが草原にうまく適応してきたことの証拠である。

77.10.74
エアフロー・カー
H.S.アーウィン
ボデーを流線形にした最初の自動車エアフローは,のちの自動車設計に大きな影響を与えた。

77.10.8
SALTの展開
H.スコビル
米ソ間の戦略兵器制限交渉は兵器の量だけではなく,その質も問題にする新局面をむかえた。

77.10.84
アトランティスをさぐる
竹内均
アトランティス物語の発生はサントリン火山の爆発とカルデラの生成に影響されたらしい。

77.10.96  別37
脳内の第二情報伝達体
J.A.ナサンソン/P.グリーンガード
神経細胞間で情報のやりとりをするとき,最終的にはサイクリックAMPの役割が大きい。<セカンドメッセンジャー>。

77.11.114  別27,61
計測・制御マイクロエレクトロニクス
B.M.オリバー
マイクロプロセッサは,計測器の性能を飛躍的に高め,生産工程の自動制御を可能にした。

77.11.128  
通信とマイクロエレクトロニクス
J.S.メイヨー
マイクロエレクトロニクス装置の高信頼性,安価という特性は通信にとっては理想的である。

77.11.142  別27,61
コンピュータ・サイエンスの変貌
I.E.サザーランド/C.A.ミード
マイクロエレクトロニクスは,コンピューターに対する従来の考え方を変えようとしている。

77.11.160
パーソナルコンピュータ
A.C.ケイ
1980年代には,現在の大型なみの能力をもつ小型コンピューターを各個人が所持すだろう。

77.11.18  別27,61
マイクロエレクトロニクスの回路素子
J.D.マインドル
トランジスタの出現で,ひとつの回路に多くの素子を組み込むことができるようになった。

77.11.32  別27,61
LSI回路
W.C.ホートン
多くのLSI回路は,電気回路であると同時にブール代数の規則に従ってつくられる。

77.11.46  別27,61
マイクロエレクトロニクス回路の製造技術
W.G.オルダム
集積回路のパターンは,まず大きな寸法で作成された写真技術によりチップ上に転写される。

77.11.66  別27,61
マイクロエレクトロニクス・メモリー
D.A.ホッジス
トランジスタの記憶装置は,ふつう1チップで1万6000ビット以上記憶することができる。

77.11.8  別20,27,61
マイクロエレクトロニクス
R.N.ノイス
この10年間のエレクトロニクス技術の進歩はきわめて著しく,しばしば“革命”と呼ばれる。

77.11.80  別27,61
マイクロプロセッサ
H.M.D.ツング
マイクロプロセッサは,TVゲームから油田の遠隔監視まで,種々の用途に使われている。

77.11.98
情報処理とマイクロエレクトロニクス
L.M.ターマン
現代の大型コンピューターは,マイクロエレクトロニクスの構成要素なしには存在できない。

77.12.104
いかにして鉄の時代が始まったか
R.マディン/T.S.ウィーラー
紀元前1000年ごろ,青銅の材料であるスズの貿易が途絶したために鉄の時代が始まった。

77.12.114  別19
組織適合性抗原
B.A.カニンガム
この細胞表面にあるタンパク質は,組織の移植や疾病の感染で重要な役割を果たしている。

77.12.18  別65
4色問題の解決
K.アペル/W.ハーケン
4色問題は,イリノイ大学の2人の数学者により計算機を使って,124年ぶりに解決された。

77.12.30  別85
チャームをもつクォーク
R.F.シュウィッターズ
電子・陽電子消滅により発生した粒子のなかでチャームをもつ中間子が何種か発見された。

77.12.56  別34
サイドルッキング・レーダー
H.ジェンセン/L.C.グラハム
航空機に積載したこのレーダーを使えば,悪天候時でも夜間でも地形を明瞭に映し出せる。

77.12.74  別25
球状星団のX線星
G.W.クラーク
一部の球状星団の高密度な中心核は,X線を放射する連星系を形成するのに好都合である。

77.12.8
マリファナと幻覚
R.K.シーゲル
マリファナなどの作用で見える幻覚像は,神経生理的なものと記憶とに関係があるらしい。

77.12.92
浅海性発光魚の発光器官
羽根田弥太
浅海性発光魚は,開孔式発光器をもち水中からそこへ取り入れた発光細菌を利用している。

78.01.20
ドリップかんがい法
K.ジョージ
プラスチック・パイプを使用したこのシステムは,水が節約でき塩水の利用も可能である。

78.01.28
ネコと人間の歴史
N.B.トッド
ネコと人間のかかわりは古く,その突然変異体の分布は人間の好みや移動を反映している。

78.01.56
フリント製石器はどう使われたか
L.H.キーリー
石器の刃の部分を詳細に調べることによって,それが何にどのように使われたかがわかる。

78.01.62
集団をつくる銀河
E.J.グロス/P.J.E.ピーブルス
銀河は集まりやすく,それらが銀河団をつくり,そしてさらに大きい超銀河団を形成する。

78.01.63
有機リンの慢性中毒
石川哲
低毒性といわれる有機リンでも,長時間それに接触すると,近視や精神障害をひき起こす。

78.01.84
火星に生命を探る
N.H.ホロビッツ
火星に生命が存在するかどうか,バイキング着陸船の実験では肯定も否定もされなかった。

78.01.9
米国の雇用問題
E.ギンズバーグ
米国の雇用問題では,量的な側面ばかりでなくその質的な側面も考慮しなければならない。

78.01.96  別30
受精のプログラム
D.エペル
精子と卵の融合によって卵内のイオン濃度が一時的に変化し,胚発生の引き金が引かれる。

78.02.108  別21,59
ツムギアリの高度の社会
B.K.ヘルドブラー/E.O.ウィルス
ツムギアリは,折り曲げた木の葉を幼虫が吐き出す糸でつなぎ止め天幕上の巣をつくる。

78.02.116
耐久消費財の標準化
G.F.モンゴメリー
米国では国立標準局が中心となり,家庭用器具の耐用性や効率のラベル表示を進めている。

78.02.20  別22
ウイルスDNAのヌクレオチド配列
J.C.フィデス
新しい方法が開発され,ウイルスDNAの全ヌクレオチド配列が初めて明らかになった。

78.02.36
地震と地振動
D.M.ブーア
地震の発生と地震時の地面の振動を予知するためには,震源の特徴を理解する必要がある。

78.02.56
インフルエンザはなぜ流行するか
M.M.カプラン/R.G.ウェブスター
ヒトと動物のインフルエンザウイルス株間での遺伝的組み換えが大流行の原因らしい。

78.02.72
網膜による色彩の識  別
E.H.ランド
網膜は物体表面の色に応じた光の反射を錐状体細胞と桿状体細胞で感受し,色を識別する。

78.02.8
コロナ・ホールと太陽風
桜井邦明
膨脹するコロナ・ガスは,太陽風と呼ばれる高速プラズマ流となり地球にも影響を及ぼす。

78.02.92  別67
結晶のディスクリネーション
W.F.ハリス
液晶や指紋などにみられるディスクリネーションは,回転運動による結晶格子欠陥である。

78.03.106
ローマ時代のカルタゴ
J.H.ハンフリー/J.G.ペドリー
数年前から始まったカルタゴの総合的発掘により,当時の様子が徐々に明確になってきた。

78.03.20
森林の減少と二酸化炭素の増加
G.M.ウッドウェル
森林や海洋は,人間活動により増加する大気中の二酸化炭素を十分に吸収できるだろうか。

78.03.22  別22
転移RNAの3次元構造
A.リッチ/S.H.キム
X線回折を利用して転移RNAの形を調べたところ,L字型になっていることがわかった。

78.03.52  別25
星間物質の構造
C.ハイルズ
電波観測で得た水素原子分布図によれば,星間ガスは巨大な殻構造を形成しているらしい。

78.03.68
病原菌はどのようにして付着するか
J.W.コスタートン/K.J.チェン
病原菌はグリコカリックスという多糖類の繊維により不活性の表面や他の細胞に付着する。

78.03.80  別70
実用的な人工膝関節の開発
D.A.サンステガード/L.S.マチウス
新しい材料が開発されデザインが改良されて,屈伸と回転が可能な人口膝関節が完成した。

78.03.9
超微粒体の人工雲母
大門信利
人工的に合成できる雲母の中には,水を吸って膨潤し劈開して超微粒体になるものがある。

78.03.90  別65
アルゴリズムの有効性
H.R.ルイス/C.H.パパディミトリュー
数学の計算を計算機で解く時,有効なアルゴリズムが作れるものと作れないものとがある。

78.04.104
バクテリアの石灰化と歯石
高添一郎
口の中の細菌には,みずからの菌体内にリン酸カルシウム結晶を形成していくものがある。

78.04.18  別28,44,90
ガンは遺伝する
C.M.クロース/H.コプロウスキー
ガン細胞の起源には,ヒトの場合,その染色体の欠損が特に関係していることがわかった。

78.04.28  別55
超重力理論
D.フリードマン/P.バン・ニューベンホイゼン
自然界の4つの力のうち,最後まで統一できなかった重力をも統一できる理論が現われた。

78.04.52
においを識  別するシナプス回路
G.M.シェファード
軸索ではなく樹状突起だけを含む神経回路が情報伝達に役割を演じていることがわかった。

78.04.66
海洋性リソスフェアの金属鉱床
E.ボナッチ
海嶺付近には,金属を多く含んだ海水がわき出しているため,金属鉱床が形成されている。

78.04.76
食虫植物
Y.ヘスロップ・ハリスン
食虫植物は種々の方法で虫をつかまえ,窒素やリンといった栄養分をうまく補給している。

78.04.88  別45
コンピュータ制御による組み立て
J.L.ネバンズ/D.E.ホイットニー
コンピューターによって,生産量がさほど多くない組み立て作業自動化を採算に合わせうる。

78.04.9
精神病患者の社会復帰
E.L.バスック/S.ガーソン
地域社会に復帰した慢性患者は,適切な治療を受けられぬまま,孤独な存在と化している。

78.05.104  別65
スケジューリングの組合せ数学
R.L.グラハム
数学と計算機科学によって,仕事する時の最適なスケジュールの立て方がわかってきた。

78.05.18  別85
重いレプトン
M.L.パール/W.T.カーク
ハドロンの一部のものより重いレプトン属の素粒子が発見され,タウ粒子と名づけられた。

78.05.28
電子式電話機
P.P.ラフ
電気的原理をもとにした従来の電話機に代わり,電子式電話機が近く実用化されるだろう。

78.05.44
火星の表面
R.E.アーヴィドソン/A.B.ビンダ-
バイキング号が撮った写真によれば,火星の表面は地球上の岩だらけの火山原に似ている。

78.05.60
森林生態系のエネルギーの流れ
G.E.ライケンス/F.H.ボルマン
定量的研究の結果,多くの動植物がすむ森林の複雑なエネルギーの流れが詳しくわかった。

78.05.74
複合ミラー型核融合実験装置
三好昭一
有望な複合ミラー方式を検討し実証する実験炉が完成し,核融合炉の実現に一歩近づいた。

78.05.8
世界の石油供給動向
A.R.フラワー
石油の供給は2000年以前にピークに達し,増加する需要をまかないきれなくなってしまう。

78.05.86
細胞はATPをどのようにつくるか
P.C.ヒンクル/R.C.マッカーティ
光や酸化により水素イオンが駆動され,それが酵素系を経てもどる際にATPが生成される。

78.06.102  別70
脳卒中を防ぐ微小血管手術
J.M.フェイン
脳内の血管にバイパスをつくる手術法が開発され,ある程度脳卒中を防げるようになった。

78.06.24  別30
細胞はどのように移動するか
G.アルブレヒト・ビューラー
同じ母細胞から分裂した2つの娘細胞は,互いに鏡像関係にある“食動力学”的軌跡を残す。

78.06.34
フィブリノゲンのアミノ酸配列
稲田祐二
血液の凝固で重要な役割を果たすフィブリノゲンのアミノ酸配列が最近ほぼ決定された。

78.06.52
人間化をすすめた食物分配行動
G.イサーク
200万年前の遺跡が発掘された結果,食物分配行動が人間化への鍵であることがわかった。

78.06.70
ハロ現象
D.K.リンチ
太陽や月の周囲に環状に見えるハロやそれに関連した現象は,無数の氷晶によっておこる。

78.06.80
ダイヤモンド鉱床と上部マントル
K.G.コックス
ダイヤモンドを産する特殊な岩体を調べると,上部マントルのようすや組成がよくわかる。

78.06.9  別53
原子力・核兵器・国際関係
D.J.ローズ/R.K.レスター
米国の原子力エネルギー政策の変更は,かえって国際的不安定を招くことになりかねない。

78.06.92
大質量星の誕生
M.ザイリク
太陽の何層倍も重い星は,ガスと微塵の星間雲中を伝播する衝撃波に誘起されて生まれる。

78.07.100
ローマ時代の水利技術
N.スミス
ローマ時代の水利技術は非常にすぐれており,現在でも当時のダムが実際に使われている。

78.07.20  別59
セージライチョウのレック・システム
R.H.ワイリー
レックに集まる雌たちは1,2羽の特定の雄とだけ交尾し,残りの雄は配偶者を得られない。

78.07.32  別30
細胞間の結合
L.A.シュテヘリン/B.E.ハル
動物のいくつかの組織を構成している重要な細胞は,特殊な構造で互いに結びついている。

78.07.48  別70
超音波による医療診断
G.B.デビー/P.N.T.ウエルズ
超音波のエコーを利用して身体の内部を調べる方法は,痛みもなく安全で安上がりである。

78.07.62
黒海が干上がったとき
K.J.ズー
地中海と切り離されていたころ,川の流れが変わったため黒海はほぼ干上がってしまった。

78.07.76  別72
宇宙の背景幅射とエーテル
R.A.ミューラー
私たちは銀河系は3Kの宇宙背景幅射に向かって秒速600キロほどの速さで働いている。

78.07.9  別33
中性子爆弾
F.M.カプラン
限定戦争を目的とした中性子爆弾も,いったん使用されれば全面的核戦争は避けられない。

78.07.90
芸術創造と太陽体験
徳田良仁
太陽がどのように見えるかということから,芸術家の作品創造の一面を知ることができる。

78.08.24
文字誕生以前の記録法
D.シュマン・ベセラ
シュメール文字の発明よりかなり前に,西アジアでは粘土製証票を会計などに用いていた。

78.08.36
カはどのように血を吸うか
J.C.ジョーンズ
ネッタイシマカは精巧な吸血器官をもち,約3分半ほどで2.8mgの人の血を吸う。

78.08.48  別48
宇宙メーザー
D.F.ディキンソン
星の大気や星雲中のある場所では,メーザー作用により強いマイクロ波が放射されている。

78.08.62  別68,79
アモルファス金属
増本健
結晶構造をもたないアモルファス金属は,従来の金属にはないすぐれた性質をもっている。

78.08.74
胚における組織の形成
R.ゴードン/A.G.ジャコブソン
胚の段階で組織を形成する力は細胞間の収縮と伸長の2力であることが実験的にわかった。

78.08.84
石材の風化と防腐
K.L.ガウリ
都市では建築用石材の風化ははげしいが,ポリマー処理を施せばこれを防ぐことができる。

78.08.9
軽い元素の特異核
J.チェルニイ/A.M.ポスカンザー
寿命の短い特異核を人工的につくって検出し,崩壊様式を調べる実験技術が進歩してきた。

78.08.93  別65
複雑さの理論
N.ピッペンジャー
複雑さの理論は,電話交換機など複雑なシステムをより少ない部品でつくる目やすを示す。

78.09.108
神経伝達物質はどのように選ばれるか
P.H.パターソン/D.D.ポッター
神経細胞が放出する神経伝達物質の種類と働きは,神経細胞の発生初期に決まってしまう。

78.09.22  別56
ひと目で何個のものが見えるか
大山正
対象が何であれ,私たちがひとめ見て見分けることができる物体の数はほぼ一定している。

78.09.34
宇宙から見た夜の地球
T.A.クロフト
地球の夜側は,都市の照明,油田のガスの炎,焼き畑の火,漁火などで美しく輝いている。

78.09.54
超高エネルギー宇宙線
J.リンズレイ
宇宙線には,人工の加速器でつくった粒子よりはるかに高いエネルギーをもつものがある。

78.09.70
合成膜の技術
H.P.グレゴール/C.D.グレゴール
高分子の合成膜は分子を分離できるので,海水の淡水化をはじめ広く多方面に応用できる。

78.09.8
新しいエンジンの開発は可能か
D.G.ウイルソン
現在使用されているものより効率が良く排気ガスが清浄なエンジンの開発が望まれている。

78.09.86
キーウィの生態と進化
W.A.カルダー
この飛べない鳥がすんでいるニュージーランドには,8000万年もの間哺乳類がいなかった。

78.09.98
ポーカーをするコンピュータ
N.V.フィンドラー
ポーカーをするとき,人間のように経験から学習をして戦略を考えるプログラムができた。

78.10.16
トマト
C.M.リック
トマトが現在のように普及したのは,絶え間ない遺伝子レベルでの品種改良の結果である。

78.10.28  別27
高速コンピュータ“ANMA”
森亮一/岡田義邦/田島裕昭
連結方法が特別なプロセッサを多数備えた,高速で効率のよいコンピューターが作られた。

78.10.46
トゥルカナ湖東岸の古人類
A.ウォーカー/R.E.F.リーキー
ケニア北東部にあるトゥルカナ湖の東岸は,150万年以上前の古人類の化石の宝庫である。

78.10.64
恒星風
R.J.ウェイマン
太陽をはじめ多くの種類の星から,かなりの量の物質が定常的に宇宙空間へ流出している。

78.10.78  別67
負の絶対温度
W.G.プロクター
これは,0Kより冷たいというよりは,むしろ無限大の温度より熱い状態を表わしている。

78.10.8
ウラン濃縮と遠心分離法
D.R.オランダー
ガス拡散法にかわって,使用電力が少なくてすむ遠心分離法がウラン濃縮の主役になった。

78.10.88
視床下部による体温調節
H.ヘラー/L.I.クローショー/H.T.ハンメル
脊椎動物の体温調節をつかさどるのは脳の視床下部であることが,実験でたしかめられた。

78.10.98
テクタイトの起源
J.A.オキーフ
この独特の組成をもつガラス質の小石は,月の火山活動によって形成され地球に飛来した。

78.11.10
進化
E.マイヤー
ダーウィン以来の進化論の目的は,生物の進化をうながす原動力を追究することであった。

78.11.100
生態的システムの進化
R.M.メイ
総種数,各種の密度,食物連鎖の長さなどに関連して興味深い進化のパターンが見られる。

78.11.112
行動の進化
J.M.スミス
個体の生存にとり有利とは思えない行動パターンに,なぜ自然選択が味方するのだろうか。

78.11.124
ヒトの進化
S.L.ウォッシュバーン
ヒトに似た生物は400万年前に進化していたが,ホモ・サピエンスは10万年前に出現した。

78.11.136
適応と進化
R.C.ウォンティン
適応が進化の結果であることは明らかだが,自然選択が必ず適応をもたらすとは限らない。

78.11.22
進化のメカニズム
F.J.アヤラ
進化は,長年にわたって染色体上に蓄積された遺伝的変異と自然選択によって進められる。

78.11.38
化学進化と生命の誕生
R.E.ディッカーソン
最初の生命が誕生するまでには,10数憶年におよぶ有機物の科学的な進化が必要であった。

78.11.64
原始生物の進化
J.W.ショフ
真核生物は,原核生物が作り出した酸素の多い大気に適応し,他種類の生物を生み出した。

78.11.86
多細胞生物の進化
J.W.バレンタイン
多細胞生物が存在するようになったのは,生命の歴史の最後の1/5ほどの期間である。

78.12.106L3
ナスカの巨大な地上絵
W.H.イズベル
この絵がいつ,誰によって,何のために描かれたのか,新しい調査結果をもとに証明する。

78.12.18  別25
太陽系の生成と超新星
D.N.シュラム/R.N.クレイトン
いくつかの隕石中の同位体は,超新星が太陽系生成の引き金になったことを示唆している。

78.12.32
ウプシロン粒子
L.M.レーダーマン
非常に重い素粒子が発見され,大きな質量をもつ第5のクォークの存在が明らかになった。

78.12.52
フェルマの最終定理
H.M.エドワーズ
この有名な定理は,多くの数学者の努力にもかかわらず300年後の今日でも未解決である。

78.12.66  別50
血流量で知る脳の働き
N.A.ラッセン/D.H.イングバール
大脳皮質の血流量の増減から,大脳における神経細胞の活動のようすを知ることができる。

78.12.78
動物のパターン形成
L.ウォルパート
動物の手足が正確に作られるのは,個々の細胞が自分自身の位置を知っているからである。

78.12.8L7
海を渡る陸鳥
T.C.ウィリアムズ/J.M.ウィリアムズ
毎年秋になると,北米の東海岸からカリブ海や南米に向けて1億羽にものぼる鳥が旅立つ。

78.12.92
日本の豪雪
二宮洸三
日本海側ではなぜ大雪が降るのか,その機構を解明し,数値実験で再現することができた。

79.01.100
ライト兄弟の飛行機
F.J.フーベン
ライト兄弟の飛行機の昇降舵が前方にあるのは,安定性より操縦性を重んじたからである。

79.01.24
タバコモザイクウイルスの形態形成
P.J.G.バトラー/A.クルーグ
タバコモザイクウイルスのタンパク質と核酸は,予想以上に複雑な方式により結合する。

79.01.34  別50
脳の報償系と記憶
A.ラウテンバーグ
学習や記憶に関係する神経線維系“快楽中枢”の間に,つながりがあることが判明した。

79.01.50
軟X線がひらく新技術
E.スピラー/R.フェダー
長波長の“軟らかい”X線が,顕微鏡,天体観測,超集積回路の作製に用いられはじめた。

79.01.62  別25
銀河集団とブラックホール
P.ゴーレンシュタイン/W.タッカー
銀河集団の中心近くには巨大な銀河があり,その中心の核はブラックホールかもしれない。

79.01.76
研摩のメカニズム
L.E.サミュエルズ
多くの金属部品の仕上げには砥粒加工が用いられるが,その効率は砥粒により左右される。

79.01.86  別50
においと脳
高木貞敬
ニオイをかいで識別するのに脳内のどの神経が働いているのかが実験ではっきりわかった。

79.01.9
粒子ビームによる核融合
G.ヨナス
燃料ペレットに電子やイオンのビームを照射して核融合をおこす方法が脚光をあびている。

79.02.106
発掘されたアクナトン神殿
D.B.レッドフォード
アクナトンの建造物は完全に破壊されてしまったが,現在それらの復元が進められている。

79.02.16
ヘモグロビンの構造と酸素輸送
M.F.ベルーツ
ヘモグロビンが効率よく酸素を捕えたり放したりするのは,その構造が変わるためである。

79.02.32
海洋底の宇宙塵
山越和雄
海洋底の宇宙塵は,隕石や月の石とともに地上で手に入れることができる宇宙物質である。

79.02.52  別58
原子核分子
D.A.ブロムリー
2個の原子核を高速で衝突させると,ごく短時間だか両者が結びついて分子のようになる。

79.02.66
反射鏡をもつホタテ貝の眼
M.F.ランド
軟体動物のなかには眼に薄膜でできた反射鏡をそなえ,それを用いて物を見るものがいる。

79.02.76  別48
ガス星雲
E.J.チェイソン
私たちの銀河系内に見られるガス星雲は,ガスと微塵からなるより大きな系の一部である。

79.02.8
燃料電池による発電
A.P.フィケット
公害物質を出さない高効率の燃料電池発電システムの実用化が急ピッチで進められている。

79.02.94
速く走れる競争トラック
T.A.マクマホン/P.R.グリーン
人体の走るメカニズムを厳密に分析し,走り心地のよいトラックを設計することができた。

79.03.102  別34
開発が進む光通信用デバイス
A.ヤリフ
光通信用の薄膜光デバイスの研究が進み,微小で効率の良い部品がつくれるようになった。

79.03.112  別79
環境を変える好アルカリ性細菌
掘越弘毅
今まで調べられていなかったアルカリ性土壌にも,多くの細菌が存在することがわかった。

79.03.20
眼球の飛躍運動
A.T.バーヒル/L.スターク
眼球の断続的な動きを詳細に分析して,脳による眼球運動のコントロール機構を解明した。

79.03.32L6
マッコウクジラの頭はなぜ大きい
M.R.クラーク
マッコウクジラの頭の中の大きな脳油器官は,潜水時の浮力の調節に役立っているらしい。

79.03.52  別60
大陸の深部構造
T.H.ジョーダン
大陸の下部には,大陸とともに動く厚さ数百kmの巨大な根のような部分がある。

79.03.72L2
ピアノの弦の物理学
G.ウェインリーチ
1つの鍵で作動する複数の弦のミスチューニングが,鳴音に思いがけない効果をもたらす。

79.03.82  別30
細胞膜はどのようにつくられるか
H.F.ロディッシュ/J.E.ロスマン
細胞膜の働きを支える膜内外の性質の差は,そこでのタンパク質と脂質の結合の差による。

79.03.9
代替エネルギーとしての石炭
E.D.グリフィス/A.W.クラーク
近い将来その生産が下降しはじめると思われる石油に代わり,再び石炭が見直されている。

79.04.100  別28
染色体の遺伝相談
前田徹
遺伝性疾患に悩む人々には,依願的知識とデータに基づく適切なアドバイスが必要である。

79.04.18
聴診器の歴史
S.J.ライサー
医療診断に使われた最初の機械である聴診器は,医師と患者間の信頼関係の象徴である。

79.04.26
鳥の卵はどのように呼吸するか
H.ラーン/A.アー/C.V.パガネリ
鳥の胚は,卵殻にある無数の微小な穴を通して,単たる拡散により酸素をとり入れている。

79.04.44
素粒子模型としてのソリトン
C.レビ
いつまでもその形と大きさを保つ波であるソリトンは,質量の大きな素粒子と考えられる。

79.04.66
ごまかし遺伝子
J.F.クロー
ある種の生物の進化では,正常な性質発現を妨げる“ごまかし遺伝子”が役割を果たしている。

79.04.78
地球磁場をつくる重力エネルギー
C.R.カリガン/D.ガビンズ
地球磁場の源は,重い物質が核の中心へ落ちたときに解放される重力エネルギーであろう。

79.04.8  別33
SALTII協定
L.アスピン
米国の監視能力とソ連の技術水準からみて,ソ連にも極秘裏にはSALT違反はできない。

79.04.90
湖底考古学
A.ボッケ
スイス国内や周辺の湖沼には先史時代の遺跡が多く,湖底考古学の研究対象となっている。

79.05.100  別80
中枢神経系による色の知覚
A.L.ギルクライスト
人間は,中枢神経での対象物の表面と周囲との空間的の関係を判断し,その色を知覚する。

79.05.112
古代の兵器“カタパルト”
W.スウェデル/V.フォレイ
古代の兵器“カタパルト”には,種々の高度に発達した近代的機構の原型が採用されていた。

79.05.22
神経細胞膜のイオンチャネル
R.D.ケインズ
フグ毒などの使用によって,神経細胞膜のイオンチャンネルの機序がくわしくわかってきた。

79.05.32
赤外線で見た銀河の構造
早川幸男/松本敏雄
気球やロケットを使って近赤外線領域で銀河を観測した結果,その構造が明らかになった。

79.05.52  別34
水素原子のスペクトル
T.M.ヘンシュ/A.L.シャウロウ
レーザー分光学の進歩によって,まず最も簡単な水素原子の構造の詳細が解明されてきた。

79.05.74  別44,91
ガンの転移
G.L.ニコルソン
ガン細胞は血液とリンパで全身に運ばれ,特定の臓器を選んで新しいガンをひきおこす。

79.05.8  別43
アポロ天体
G.W.ウェザリル
これは地球軌道を横切るような軌道をもつ小天体で,揮発性成分を失った彗星の核らしい。

79.05.88
イルカ
B.ビルジック
この大きな脳をもつ海生哺乳類がどれくらい知的であるかは,いまだに謎に包まれている。

79.06.102
古代中国の骨占い
周鴻翔
古代中国の貴族たちは,祖先の神託を得ようと獣骨や亀の腹甲を用いて骨占いを行なった。

79.06.11  別33
粒子ビーム兵器
J.パーメントラ/K.ツィピス
高エネルギーをもつ荷電粒子ビームを兵器に使用すれば,強力な破壊力が得られるだろう。

79.06.113
インクジェット印刷
L.クーン/R.A.マイヤーズ
無数の微小なインク滴を噴射して文字を描くこの方法は,コンピューターで制御しやすい。

79.06.26
空手の物理学
M.S.フェルド/R.E.マクネア/S.R.ウィルク
何枚もの板やブロックをどうして素手で打ち割れるのか,種々のモデルを用いて解明した。

79.06.36
稲の生育環境と品種改良
田中明
多様な気象・土壌条件で栽培されている稲の品種特性を追究し,“奇跡の稲”を作り出した。

79.06.64
生物時計を支配する酵素
S.ビンクリー
脊椎動物の活動リズムを支配し調節するのは,松果体が分泌するNATという酵素である。

79.06.74
円盤銀河の進化
S.E.ストローム/K.M.ストローム
私たちの銀河をはじめ渦巻き銀河は,渦巻き腕のないなめらかな円盤銀河に進化しやすい。

79.06.88  別44,91
ガンとテラトーマ
K.イルメンゼー/L.C.スティーブンス
奇妙な腫瘍“テラトーマ”は,ある種のガンが特別な環境下で正常に分化することを示した。

79.07.108
ジオットが描いたハレー彗星
R.J.M.オルソン
ジオットは,キリスト生誕時の星を,1301年に出現したハレー彗星をモデルにして描いた。

79.07.118  別65
200億年かかっても解けない問題
L.J.ストックマイヤー/A.K.チャンドラー
ある種の計算問題を解くには,宇宙大のコンピューターと200億年以上の長時間を要する。

79.07.24
哺乳類の脳冷却システム
M.A.ベイカー
一部の哺乳類の脳にある網目状の静脈は冷却装置として働き,脳の温度上昇を防いでいる。

79.07.34
陽子の構造とスピン
A.D.クリッシュ
工夫された陽子同士の衝突実験は,陽子の内部に高速で回転するものがあることを示す。

79.07.62  別34
レーザー化学
A.M.ロン
レーザーの単色光は、特定のエネルギー変化によって化学反応を誘起するのに最適である。

79.07.76  別42
オーロラの電流を探る
上出洋介
美しいオーロラの中には,100万〜1000万アンペアもの強い東西方向の電流が流れている。

79.07.9  別48
銀河系の一酸化炭素
M.A.ゴードマン/W.B.バードン
私たちの銀河系の一酸化炭素は,中心から1万7000光年あたりにリング状に分布している。

79.07.92  別30
分子レベルでみた細胞運動
E.ラザリッズ/F.P.レベール
筋細胞以外の細胞も,アクチンやミオシンなどの少数のタンパク質に操られて運動を行なう。

79.08.102
大西洋の誕生とその歴史
J.G.スクレーター/C.タプスコット
1億6500万年前にでき始めた大西洋の海底地形の変化が,探査と理論から明かになった。

79.08.116
夏が消えた年
H.ストンメル/E.ストンメル
1816年の夏,インドネシアの火山の爆発の影響で,ニューイングランドは異常に寒かった。

79.08.22
結び目の理論
L.ニューワース
ひものいろいろな結び方を数学的に解析することが,難解な抽象数学へとつながっていく。

79.08.34  別45
マイコンの分散配置による自動制御
S.カーン/I.レフコビッツ/C.ローズ
数多くの“チップ”を階層構造につなぐことにより,工場全体を制御し動かすことができる。

79.08.54  別58
超冷中性子
J.M.ペンドルバリー/P.アジェロン
超低速の中性子は固体表面を通り抜けられないので,びんの中に閉じ込めることができる。

79.08.74L7
島にすむ鳥の生態
樋口広芳
島にすむ鳥は,同じ種でもその形態,生態,行動が本土の鳥に比べていろいろ違っている。

79.08.9  別37
試験管ベビーをめぐる問題
C.グロブスタイン
体外で受精させた卵を人間にまで育てあげることが可能になり,その是非が問われている。

79.08.90  別37
神経成長因子
R.レビ・モンタルチニ/P.カリサーノ
神経成長因子と呼ばれるタンパク質の働きにより,神経細胞がのびて互いに結びつきあう。

79.09.102  別56
奥行き運動の視知覚
D.リーガン/K.ベバリー/M.シネイダー
奥行き運動を視知覚するために,ヒトの脳に2つのチャンネルが存在することがわかった。

79.09.118
動物の発生における区画
A.ガルシア・ベリード/G.モラータ
動物の形態はすでに胚の時期に決まっており,鍵遺伝子がその形態の発現を調節している。

79.09.24  別48
銀河系の中心はブラックホールか
T.R.ゲバール
赤外線と電波の観測によれば,銀河系の中心部には大質量のブラックホールがあるらしい。

79.09.38  別55
クォーク閉じ込めのバッグ模型
K.A.ジョンソン
クォークはバッグあるいは泡の中に閉じ込められているという説が支持を集めつつある。

79.09.58  別44,90
ガンとEBウイルス
W.ヘレン/G.ヘンレ/E.T.レネット
これは伝染性単核症の起因ウイルスであるが,2種のヒトのガンとも関連しているらしい。

79.09.76
ライト兄弟の飛行機はなぜ成功したか
F.E.C.キューリック
彼らは今日なお通用する技術開発の手順に従い,飛行の諸問題を1つ1つ解決していった。

79.09.9  別33
過小評価されている米国の核戦力
K.N.ルイス
核戦力評価の際には,即時効果だけでなく同程度に大きな非即時効果も考慮すべきである。

79.09.90
植物工場
高辻正基
植物の生長を正確に計測し環境制御を行うことによって,植物工場の実現が可能となる。

79.10.100  別65
新しい暗号体系
M.E.ヘルマン
新しい“公開鍵暗号”は,今まで秘密にしなければならなかった鍵さえも公開できる。

79.10.114
サンゴ礁の科学
T.F.ゴロー/N.I.ゴロー/T.J.ゴロー
生物の豊富な巨大なサンゴ礁は,小さなサンゴのポリプの群体により築かれたものである。

79.10.20
太陽ニュートリノ
桜井邦明
太陽ニュートリノの観測により,標準モデルに基づく従来の太陽像は書きかえられている。

79.10.32  別37
トカゲの性行動とホルモン
D.クルーズ
ある種のトカゲでは,雄の性行動の活発化に応じて,雌の卵巣が発達することがわかった。

79.10.46  別67
物理学の難問題に挑む“くりこみ群”
K.G.ウィルソン
くりこみ群の理論は,強磁性体や乱流など長さの尺度を同時に多数もつ難問題を解決する。

79.10.74
トカマク型核融合炉の進歩
H.P.ファース
プリンストン大学のPLT装置により,核融合炉に必要なプラズマ条件がほぼ達成された。

79.10.8  別44,90
発ガン物質の新しい検出法
R.ドゥボレ
発ガン物質を速やかに,かつ安価に検出する3種のバクテリアテストが新しく開発された。

79.10.90
超新星の星の誕生
W.ハープスト/G.E.アソウサ
星間のガスや微塵の拡散した雲が,超新星からの衝撃波で圧縮されて星が誕生するらしい。

79.11.114  別50
運動の脳内機構
E.V.エバーツ
脳や脊髄から筋に向けて出される司令信号は,フィードバック信号により調和されている。

79.11.126  別50
脳と精神活動
N.ゲシュヴィント
大脳の左右両半球の働きに見られる差は,左右両半球の解剖学的な相違とみごとに一致する。

79.11.138
人間の脳の障害
S.S.ケティ
脳障害は,外傷や感染などのほか,遺伝と環境との相互作用によっても引き起こされる。

79.11.148
脳を考える
F.H.C.クリック
脳の働きがどうなっているかを理解するには,新しい検証法と新たな思考法が要求される。

79.11.20
ニューロン
C.F.スティーブンス
脳を構成するこれら神経細胞は,神経インパルスを軸索から伝達し樹状突起で受けとる。

79.11.34
単純な神経系
E.R.カンデル
アメフラシのような下等動物のごく簡単な神経系でも,ある種の記憶や学習が可能である。

79.11.52  別50
脳の神経回路網
W.J.H.ナウタ/M.ファイアターク
中枢新経系にある無数のニューロン1個1個が,他の数千個のニューロンと結合している。

79.11.68
脳の発生
W.M.コーワン
胎児の脳内では1分間に数十万個のニューロンが生まれ,それぞれ所定の位置に移動する。

79.11.8  別50
脳
D.H.ヒューベル
人間の脳の働きを解明することは,神経生物学の中心課題であり現代化学の課題でもある。

79.11.82  別50
脳内の化学伝達物質
L.L.アイバーセン
およそ30種類の化学伝達物質が,あるニューロンから他のニューロンへ信号を伝えている。

79.11.98  別50
視覚の脳内機構
D.H.ヒューベル/T.N.ウィーゼル
一次視覚野の研究によって,大脳皮質における知覚情報の処理過程が明らかになってきた。

79.12.20  別68
直鎖状高分子導電体
A.J.エピシュタイン/J.S.ミラー
有機化合物や高分子化合物のなかには,単一軸の方向にだけ電気をよく伝えるものがある。

79.12.32
構成的数学
A.コールダー
数学が発見されるものか発明されるものなのかについては,1世紀以上も論争されてきた。

79.12.50
ワニの進化
E.ビューフトー
ワニが出現したには2億年も前のことであり,過去には四肢がひれ状をした種も存在した。

79.12.60  別63
超音波顕微鏡
C.F.クエート
超音波映像技術は,光学顕微鏡像の分解能に匹敵する画像を得る新しい装置を生みだした。

79.12.74  別30
光合成をするチラコイド膜
K.R.ミラー
葉緑体中のチラコイド膜は,エネルギー変換が可能なように,非対称な構造をもっている。

79.12.86
キラウエアの溶岩湖
T.L.ライト/R.W.デッカー
溶岩湖は,マントルから上昇してくるマグマの性質をはじめ貴重な情報を提供してくれる。

79.12.9
酸性雨
G.E.ライケンズ/R.F.ライト
硫黄と窒素の酸化物の放出量増大にともなって,雨や雪の酸性度が急激に高くなってきた。

79.12.98  別80
人間と動物の色覚
大山正/古坂哲巌/木藤恒夫
ニホンザルは人間と同じ色覚をもっていることが,いくつかの実験によってはっきりした。