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2005年10月5日配信分
歯が抜けても大丈夫!?

「芸能人は歯が命」というCMがありましたが,普通の人にももちろん大事。食べる楽しみに直結しますからね! さらに,歯のない人ほど寝たきりになったり,認知症(痴呆症)になりやすいこともわかってきています。永久歯は「抜けてしまったらそれっきり」でしたが,新しい自前の歯を生え直させる再生医療が現実のものとなりそうなのです!

外見は単純ですが,歯は小さいながらも臓器と呼ぶにふさわしい構造をしています。ですから「歯の再生」は「臓器の再生」でもあるわけです。再生医療を目指した研究はたくさんありますが,歯はとてもやりやすいんですね。歯ならば入手も簡単だし,失敗しても患者さんの命にかかわるような事態にはまずならないですし。そんな事情もあって,歯の再生医療が真っ先に臨床応用されそうなのです。

で,研究室レベルではどの程度進んでいるかと言いますと,マウスやブタを使った実験では,けっこういいところまで進んでいます。面白いのは,いろいろなグループがいろんな手法で進めていて,1つ1つを見れば「まだまだかなぁ」という感じなのですが,組み合わせると「結構いけそう」というところ。もちろん,実際にヒトに応用するには,まだまだ課題がいくつもあるのですが,研究グループ同士の横のつながりがわりとうまくいっているみたいなのが,患者の立場からすると嬉しいところ。研究者同士の横のつながりって,大事ですよね!

好評発売中の11月号ではこのほかに…
物質にはなぜ質量が生じたのか? この根本的な謎がついに解決できそうだという報告「質量の起源に迫る」や,自覚症状なしに突然死を引き起こす大動脈瘤の治療時期を探る研究を紹介する「胸部大動脈瘤 破裂の危険を避けるには」。連載「旅して発見」では,スペースシャトルの裏舞台に迫ります。今月も読み応えは十分です!
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