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◆入選◆
メロンの糖度分布の可視化イメージング
杉山純一(すぎやま・じゅんいち)
  農林水産省食品総合研究所 室長
小川幸春(おがわ・ゆきはる)
  農林水産省食品総合研究所 特別研究員
    NY07-1    
    図1 メロンの糖度分布
左例:未熟果,中央例:摘熟果,右例:過熟果
上段:水平断面,中断:垂直断面,下段:実画像
    NY07-2    
    図2 メロンの糖度分布の3次元可視化画像
 近年,桃,リンゴやメロン等の糖度を光によって非破壊測定して,選別する技術(近赤外分光法)が実用化され,全国の選果場に普及しつつあるが,一方で,測る場所によって糖度のバラツキがあることも指摘されている。また,糖の蓄積過程が明らかになれば,新たな品質向上への取り組みも期待できる。そこで,これまでポイント測定であった近赤外分光法を,冷却 CCDカメラを用いた 2 次元,3次元画像測定に拡張し,各ピクセル毎に近赤外分光法にもとずく糖度推定を行い,メロン果実断面の糖の分布の可視化を試みた。
 可視化手順は以下の通りである。
1) メロン果肉表面の拡散スペクトルを近赤外分光装置により測定し,糖度と相関がある吸収波長を調べる。その結果,676nmで最大の相関があることを見いだした。
2) 676nmにおける分光画像を取得する。
3) 取得した画像のノイズ除去,感度・照明ムラの補正をする。
4) 各画素の輝度値を吸光度に変換。
5) 2)の分光画像装置における吸光度−糖度の検量線を算出する。
6) 4)の画像を5)の検量線により,各画素ごとに糖度を算出する。
7) 6)の糖度画像をリニアーカラースケールでマッピングする。(図1)
8) メロンを5mm毎にスライスし,各スライス画像を可視化,ボリュームレンダリングにより3次元画像を構築。(図2)
 可視化した画像から,日を追う毎にメロン内側に糖が蓄積していくのがわかる。また,どの場合も底部より頭部の方が糖度が高い部分があった。糖の分布パターンは新しい評価基準となる可能性がある。