★佳作3
「冬季の関東地域の大気汚染の3次元構造」
●鵜野伊津志(うの・いつし)
国立環境研究所 大気圏環境部
●大原利眞(おおはら・としまさ)
計量計画研究所 環境資源研究室
季節風の強い冬季には,東京湾付近より南側にしばしば強風ゾーンが出現し,その北部には弱風域が形成される。この時,関東地域では非常な高濃度の窒素酸化物汚染がよく観測され,大きな環境問題となっている。本作品では,まず,関東甲信越地域を含む領域に気象モデルを適用し気流をシミュレートした。次にこのデータを用いて,大気中の複雑な化学反応を含む大気輸送・拡散モデルに,関東地域の実際の排出源強度を適用して数値シミュレーションを行い,NO2濃度の空間分布をコンピューターグラフィックスにより可視化した。図には,房総半島北部の風速の不連続線の存在とその北側の高濃度域の存在が再現され,関東平野に典型的な大気汚染の3次元的な構造が可視化された。
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