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★佳作1
「血管病変モデルにおける流れが
壁に及ぼす影響についての数値力学的検討」

●小林拓史(こばやし・たくじ)
東海大学 開発工学部
医用生体工学科山口研究室大学院修士1年


狭窄管の管軸方向ストレッチ

拡張管の円周方向ストレッチ

拡張管の半径方向ストレッチ


 脳卒中の病因などを知るために,粥状動脈硬化斑及び動脈瘤の破壊における,血流の力学的な影響を知る必要がある。しかし,これを,生体内での実験で検討したり, モデル実験で解明することは極めて困難であるので,計算力学的手法を用いる研究が有力となる。そこで,我々は,血管壁を厚肉の構造体として取扱い,粥状動脈硬化症による動脈狭窄および動脈瘤の計算モデルを作成し,その内部の血流ー壁の相互作用による力学的影響を計算し,壁内の力学的歪みの分布を求めた。この結果,時間的・空間的に大きく変化する血管壁の歪みが得られた。流れと歪みの時間変化を可視化したところ,血流速の拍動変化と,それに応じて壁に発生する力学的変化を同時に知ることができた。