中高生が学ぶ サイエンス講義

浜銀がキャッシュレス解説 〜聖光学院生、仕組みや技術学ぶ

 「キャッシュレス」を学ぶ特別講義が2019年10月、聖光学院中学校高等学校(横浜市)で開かれた。金融のプロである横浜銀行の行員が、現金を使わないで取引するクレジットカードの仕組みや技術などを解説した。

 講師を務めた同行デジタル戦略部新居慎太郎氏はまず、銀行の3大業務(預金業務と貸付業務、為替業務)を紹介。さらに、顧客のニーズが拡大しておりそれに応える1つの手立てがキャッシュレス決済だと説明した。

 キャッシュレス決済のサービスは銀行をはじめ様々な企業が提供しており、横浜銀行の「はまPay」のようなスマホを使ったQRコードによる方式や、クレジットカード、電子マネーなどがある。こうしたサービスの実現には、ICチップやカードの磁気ストライプなどの技術が不可欠なことを紹介した。

確認は20秒かからず
新居氏は代表的なキャッシュレス決済であるクレジットカードの仕組みと技術を解説。クレジットカード決済には、消費者(カード会員)と店舗(カード加盟店)、3タイプのカード事業者が関わると述べた。

 カード会員が加盟店で買い物をするときにクレジットカードでの決済を希望すると、購入商品や金額、カードの情報を加盟店と事業者の間で送受信し、カードの有効期間や盗難カードでないかを確認する。問題がなければ会員はその場で現金を支払うことなく商品を得られる。新居氏は「確認には20秒もかからない」と説明した。

 クレジットカード決済はカード会員の信用に基づいて後払いを可能にするので、新居氏は「信用がとても大切」と強調した。銀行やカード会社はクレジットカードの発行を希望する消費者から氏名、生年月日、住所などの情報を提示してもらい、個人信用情報機関が保有するクレジット利用実績などの情報と照合して、カード発行の可否を判断すると説明。新居氏は「キャッシュレス決済は便利だが、収入と支出に応じた計画性が大切。節度ある利用を」と呼びかけた。

 受講生からは「現金はいずれ無くなるのか」「クレジットカードなどを推進する銀行の利点は」など様々な質問が相次いだ。■

(日経サイエンス2020年2月号に掲載)
※所属・肩書きは掲載当時

 
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協力:日経サイエンス 日本経済新聞社