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笑い声を聞き分ける能力〜日経サイエンス2019年10月号より

友人どうしの笑い声か他人どうしか,5カ月児もその違いを聞き分けられる

 


Donnie Ray Jones

ほとんどの人は,まったく見知らぬ人と一緒に笑うことができる。だが,友人と一緒に大笑いするときの笑い声とは微妙に異なり,その違いは検出可能だ。

 

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の認知科学者ブライアント(Greg Bryant)らは以前に世界の24地域の成人を調べ,友人とともに笑っている声と知らない人と一緒に笑っているときの笑い声をこれらの成人が区別できることを見いだしていた。こうした聞き分け能力が,社会的関係を読み取るために世界中で普遍的に使われている可能性をうかがわせる。そこで研究チームは考えた。赤ちゃんもこれらの笑い声を区別できるのだろうか?

 

ブライアントとニューヨーク大学の発達心理学者ヴォウロウマノス(Athena Vouloumanos)はニューヨークに住む24人の5カ月児に,2人1組の友人どうしまたは知らない人どうしが一緒に笑っている声の録音を聴かせた。赤ちゃんは友人どうしの笑い声のほうを長く聴き,これら2種類の笑い声を区別できることが示唆された。3月のScientific Reports誌に報告。

 

研究チームは次に,これらの録音を,2人が友人どうしまたは知らない人どうしのように演じている短いビデオと組み合わせて赤ちゃんに視聴させた。赤ちゃんは映像と音声の組み合わせがマッチしていないビデオのほうを長く注視した。例えば映像では友人のように振る舞っているが,音声は知らない人どうしの笑い声になっている組み合わせだ。(続く)

 

続きは現在発売中の2019年10月号誌面でどうぞ。

 

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