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4月の雨が5月の隕石をつれてくる〜日経サイエンス2016年6月号より

自宅で星くずを見つける方法

 

 幸いなことに巨大な隕石はまれだが,ミニチュア版は絶えず地球に降り注いでいる。米航空宇宙局(NASA)の推定では,宇宙塵から礫,岩石まで様々な直径のものが毎日約100トンも地球にぶつかっている。「ビー玉サイズの隕石は地表1km2に1個の割合で見つかる」と,宇宙飛行士で隕石ハンターのギャリオット(Richard Garriott)はいう。「米粒サイズでよければ,信じられないほどありふれている」。

 

 実際,あなたの家の屋根にも一握りの微小隕石が隠れているかもしれない。隕石の大多数は海に落ちるが,一部は都市やその近郊に降り注ぎ,屋根の隅に積もっている。雨が降ると,それらが雨樋へ流される。

 

 これらニッケルと鉄を含む石を見つけるため,ギャリオットは縦樋の先にあるガーデンタイルの隙間の上で強力な磁石を動かす。磁石にくっついたすべてが宇宙由来というわけではない。釘の破片など大工作業の残留物や,テラスの自然石の一部も磁石にくっつく。だが,選り分けは比較的簡単だ。微小隕石は球形で,高温で融けた際にできたガラス質の“殻”で覆われている。この特徴を確認するには顕微鏡を使うのがベストだ。

 

 天から贈られた宝を玄関先で熱心に探しているのはギャリオットだけではない。一般市民に発見の共有を奨励している独立系の隕石調査「プロジェクト・スターダスト」のサイトには,隕石候補の写真がアマチュア科学者から3000枚以上投稿されている。■

 

ほかにも話題満載! 現在発売中の2016年6月号誌面でどうぞ。

 

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